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2007年4月20日 (金)

選挙公報

 長崎市選管は19日,市長選の選挙公報を市内の各戸に配布。ところが,これには死亡した伊藤一長市長の分も掲載されていたため,一部の市民から「なぜ亡くなった人を掲載するのか」「失礼だ」という抗議があったそうな。でもねえ,18日未明に死亡した候補者の名前を19日に配布する公報から削除するなんて,物理的に間に合わないのは当然でしょう。そういうことで選管にいちいち抗議する人の行動は理解できませんね。

 ところで,僕の住む町では,ここ数年,選挙公報が配布された記憶が全然ないんです。僕は選挙公報を見て誰に投票するかを決めたりしないので,特に困ってはいなかったんですが(裁判官の国民審査資料だけは有効なので,これは困ってました),近年なぜ配布されなくなったのか,ず~っと不思議に思っていました。でも,この長年の疑問が氷解。なんと,昨日の朝刊の折り込みチラシに,市議選の選挙公報が入っていたのを発見したんです。新聞本体よりも分厚いチラシが毎日入ってくるので,僕はチラシをほとんど見ずに毎日そのまま捨てていました。このため配布されていないと思い込んでいたようです。

 それにしても,新聞の宅配購読をしていない世帯には選挙公報が配布されないというのはおかしいです。選挙公報がどれだけ役に立つかは別問題として,公職選挙法第170条に「選挙公報を各世帯に選挙の期日前2日までに配布する」と明記されています。つまり,選挙公報の配布を新聞の宅配に頼っているのは明らかに公選法違反です。また,今回の長崎市長選のように,補充で立候補した候補者の選挙公報が配布されないというのも,厳密に言えば公選法違反でしょう。

 なお,同法第170条第2項に「各世帯に選挙公報を配布することが困難であると認められる特別の事情があるときは,新聞折込みその他これに準ずる方法に代えることができる」とありますが,各世帯に配布できない「特別の事情」があるとはとても思えません。したがって公選法違反は明らかです。

 僕の町の場合,たぶん,その昔は市報と同じように各戸に配布されていたんだと思いますが,いつの頃からか「手抜き」になって,新聞チラシといっしょに配布されるようになったのだと想像します。でも,考えてみたら,市報配布と同じ方法で配布するというのもおかしい。僕の町では各地の自治会(町内会)が市報配布を委託されているんですが,そもそも自治会自体が自主的な集まりであり任意加入。有権者全世帯をカバーしているわけではありません。その意味で,自治会の配布に頼るのもやっぱりおかしいです。

 選挙前になると「投票所入場整理券」が各世帯に郵送されます。この整理券が届かなかったことは過去に一度もありません。確実に全有権者に配布されているようです。結局は,選挙公報も,この投票整理券といっしょに封入して各戸に郵送するのが一番確実で公正だと思います。有権者の立場としても,投票整理券といっしょに選挙公報が配布されるなんて,スマートでいいですよね。こんな簡単なことがなぜできないのか,お役所のすることってホント不思議です。

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