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2007年3月25日 (日)

童心に返って

 子供の頃に戻った気分になって,子供向けアメリカ映画を2本見ました。ただし「おじさん」一人で。

 まずは「ナイト ミュージアム」。自然史博物館の夜警の仕事を始めた男性が,夜中に博物館の展示物が動き出すのに遭遇するというお話。「わくわく」「ドキドキ」のシーンがけっこう多く,たしかに童心に返れます。しっかり「勧善懲悪」の結末でもあり,「小さいお子さま」にも安心して見せられる映画でしょうね。ただ,この映画は「お父さんって凄いんだぞ!」というのを子供に見せ,父親の威厳を取り戻すというのが裏のテーマ。こういうところがいかにもアメリカ人の好きそうな映画で,僕はちょっとついて行けなかったです。

 もう1本は,ミュージカル・アニメの「ハッピー フィート」。誰もが歌うペンギン集団の中で,音痴でダンスだけは得意なペンギンが,周囲のイジメや無理解を乗り越えて生きていくというストーリー。人間社会の中で「変わった人」を排除しようとする排他性への批判や,人類の自然破壊に対する批判というのがこの映画のテーマらしく,その点ではとてもベタな映画です。CGのペンギンはとても可愛かったし,ペンギンの大群のシーンは迫力満点です。でも,しゃべるペンギンってリアルすぎてちょっと不気味。カワイイというより「キモカワイイ」という表現がぴったりかも。

 この映画はCGによる「アニメ映画」ということですが,人間が出てくるシーンは実写のようにも見えました。逆に,実写映画でも,最近は特撮部分はフルにCGが使われている映画が多く,そもそもアニメ映画と実写映画の境界ってなんだろうなと考えさせられます。

 ところでこの映画,「吹き替え版」と「字幕版」の両方が劇場公開されているんですが,僕が見た時間帯はたまたま「吹き替え版」の上映。基本的に吹き替えの外国映画って見ないんですが,アニメなので(アニメというのは言語が何であれ,そもそもすべて吹き替えなので)吹き替え版でもいいかなということで見ました。でもこの映画は,ミュージカル仕立てで歌うシーンが多かったので,吹き替え版を見たのは失敗でした。日本語でしゃべっていて歌のシーンになると急に「英語+字幕」に切り替わるというのは,やっぱり不自然です。

 映画のオリジナルの雰囲気を壊してまで吹き替えるメリットって,いったい何でしょうね。一つは漢字の読めない小さい子供向けに最適ということでしょう。それと,「群衆の会話」みたいに,いろんな話し声が混じったシーンでは,字幕では表現しきれないということでしょうか。でも,吹き替えは字幕作成よりも遙かに時間とコストがかかるでしょうね。外国映画のテレビ放送の場合,CSやBS放送はほとんどが字幕なのに,地上波放送の外国映画はほとんどが吹き替え。その理由は僕にとって昔からの大きな謎です。

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コメント

ちは。私も基本的には字幕の方が好きですが、刑事コロンボだけは吹き替えの方が素敵な声だと思います。あそこまで行くと吹き替えはひとつの独立した芸術って感じがします。
ちなみに地上波は「家族全員で楽しめるテレビ」というトラウマのために吹き替えが原則なんじゃないかな。あと、吹き替えだと家事をしながら映画を観ることができるんで主婦する人はそっちが便利な気がします。ではでは。

投稿: ちきりん | 2007年3月25日 (日) 01時33分

 そうそう,小池朝雄氏のコロンボの声ですね。コロンボ役のピーター・フォークの生の声って,もっと「高め」だったらしいけど,あの吹き替えはぴったりハマってましたよね。

投稿: かば | 2007年3月25日 (日) 01時49分

ほかの映画でピ-ター・フォーク見たことありますけど、すごーーく違和感がありましたねえ。平凡すぎてつまんなかったです。
「ウチのかみさん」って訳語もスグレモノだと思います。

「ナイトミュージアム」は劇場の大画面で見たいなあと思ってます、楽しめそうですね。CG技術が進んだ今はすごいシーンが撮れるんでしょうね。

投稿: dashi | 2007年3月25日 (日) 09時31分

 グレートレース(1965年)という喜劇映画がありましたが,これに出ていたピ-ター・フォークが鮮明に記憶に残っています。「コロンボ」以前は喜劇俳優として活躍していたみたいですね。
 「ナイトミュージアム」は,ホラー映画とはまた違う「健全なスリル感」が心地良いです。

投稿: かば | 2007年3月25日 (日) 12時11分

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受信: 2007年3月25日 (日) 06時45分

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