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2007年2月16日 (金)

テレビ番組の信頼性

 フジテレビの番組「トリビアの泉」の「雑種犬の能力検証」のコーナーで,飼い主ではない人を飼い主であるかのように登場させる場面や,ドッグフードを利用して犬に対する「演出」を行った場面があったとか。まあ,バラエティー番組なので,この程度の「ヤラセ」には驚きませんが,「犬の能力検証」という統計をとるコーナーにもかかわらず,事実をねじ曲げて撮影していることに関しては,やはりテレビ局スタッフの感覚が麻痺しているとしか思えません。

 バラエティー番組はしょせんこの程度のものかも知れませんが,事実を忠実に記録するべきドキュメンタリー番組にしたって,けっこう怪しいものです。たとえば,ある特定の人が歩いてくるシーンを撮影する場合,たまたまカメラの前を通りがかったということはあり得ないわけで,当然,事前にカメラが待ちかまえて準備した状態で,その人に歩いてもらうという「演出」があるわけでしょう。たとえどんなシーンでも,「演出」なしにはドキュメンタリー番組は作れないと思います。

 TBSの「サンデー・ジャポン」という番組で,不適切な編集のため,衆院予算委員会で柳沢大臣が「健全」発言について謝罪したととれる映像を流したと報じられていました(実際にはこの件では謝罪していないらしい)。映像を編集する過程で,途中をカットしたために,このようになってしまったらしいです。

 この「サンデー・ジャポン」というのはどちらかというとバラエティー番組ですが,ニュース番組も似たようなものでしょう。ニュース番組というのは,事実をある程度正確に伝えているものだと,一般視聴者は信頼していると思います。でも,生放送のニュース番組でも,流される映像は大半が録画されたもの。たとえば「街頭インタビュー」みたいなシーンの場合,ほとんどの人はマイクを向けたら逃げてしまうので,生放送では番組として成立しない。したがって,このシーンは当然録画ということになり,放送するニュース映像は編集によってどうにでもなります。そもそも,どのニュースを取り上げるかということ自体が,テレビ局の意図に大きく左右されているでしょうね。

 ということで,テレビも新聞も,「事実を正確に伝える」という点では全く信用してません。僕は情報収集には主としてネットのニュースを利用していますが,それでも,「事実だけ」を正確に伝えているというサイトは皆無であり,何を流すかというのに提供者の意図が大きく働いていると感じます。ネットの情報ですらこの点は非常に不満です。

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コメント

全くおっしゃる通りです。同感!

投稿: PHENIX | 2007年2月16日 (金) 10時34分

 僕は経験無いけど,マスコミから取材を受けたことのある人は,マスコミが意思を正しく伝えてくれないことにウンザリするみたいです。
 マスコミって,どうも信用できません。

投稿: かば | 2007年2月16日 (金) 23時30分

蛇足です。どうかお許しを!(笑)

先日マイナー雑誌にハンドメイド作家の集まりという内容で写真付き記事が載りました。ワタシが喋ってもないことを編集者が勝手に作文して記事になっているのにちょっと驚き!!  その場の雰囲気に合わせた文章だから決して間違ってはいないのだけど、こうやって正しくない事柄が流されていくのかと感じた次第です。

投稿: PHENIX | 2007年2月17日 (土) 07時27分

 なるほど,こういう経験をされた方は多いんですね。
 取材といっても,結局は「初めにストーリーありき」なんでしょう。

投稿: かば | 2007年2月17日 (土) 12時39分

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