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2007年2月 3日 (土)

記事の盗用

 朝日新聞社は,新潟局に駐在する写真記者が富山県の「かんもち」作りの記事を執筆した際に,読売新聞の記事を盗用したと発表。よりによって,朝日が何かと比較される読売の記事を盗用しなくてもいいのに(どうせなら共同通信社のを盗用しろよ)って思いましたが。

 せっかくなので,各新聞社のWebニュースのうち,この記者のコメントの部分を読み比べてみると・・・

読売:「読売の記事を見て,自分の表現より優れていると思い,(記事を)直した。なぜしたのか自分でもわからない」などと話している。

毎日:「読売新聞のホームページの記事を参考にしながら自分の原稿を書き直した」という。また「自分の記事より読売新聞の記事が優れていたので,書き直した」とも話している。

朝日:「自分の原稿を書き終えた後,読売新聞のホームページを見て表現がうまいなと思い,参考にして書き直した」と説明している。

 毎日・読売が「読売新聞の記事が優れている」と表現したのに対し,朝日は「表現がうまいなと思い,参考にして書き直した」との表現。考えすぎかも知れませんが,やっぱり朝日は読売の記事を「優れている」とは,口が裂けても言いたくなかったのかも。

 このように,ちょっとした表現の違いで記事から受ける印象は変わるものです。文章で「事実」だけを正確に伝えるのがいかに難しいかが,わかります。

 ついでなので,この「かんもち」の記事のオリジナル(読売)版と,盗用したとされる朝日版を比べてみました。(asahi.comより転載)

【読売新聞の記事】
 黄,赤,緑など色とりどりのもちのカーテン北アルプス・立山連峰から寒風にさらす「かんもち」作りが,立山町で最盛期を迎えている。
 富山湾特産のシロエビや昆布を練り込み,クチナシや赤カブなどで黄や赤に染めたもちを,長さ10センチ,幅4.5センチほどの短冊状に切り,ひもでつないで窓を開けた室内につるす。1月ほど寒風で乾燥させると,もちの豊かな風味と色が引き出され,サクサクとした食感が生まれるという。
 (後略)

【朝日新聞の記事】
 赤,黄,緑など色とりどりのもち北アルプス・立山連峰から吹き下ろす寒風にさらす「かんもち」作りが,富山県立山町で最盛期を迎えている。
 富山湾特産のシロエビや昆布を練り込んだり,赤カブやクチナシなどで染めたりしたちを短冊状に切り,ひもでつないで室内につるす。1月ほどさらすと豊かな風味が引き出されるという。
 (後略)

 この赤文字部分が完全に一致している箇所で,青文字部分が単語の順番を変えただけの箇所です。要するに,単にオリジナルの部分を省略して,ある部分は単語の順番を変えただけ。「参考にして書き直した」というのは嘘っぱちです。どこかの大臣みたいに「ちょっと口が滑った」程度の話じゃない。情けないですねー。

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