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2007年1月11日 (木)

何となく不気味

 防衛庁は1954年に発足後,「省」への昇格の動きが何度かあったものの,これまでは実現していませんでした。ところが,野党民主党の賛成も得て,昇格法案が昨年末にあっさり成立し,ついに9日に「防衛省」が誕生。「そのスジの人」にとっては「長年の悲願達成」ということなんでしょう。

 防衛省は,これまでの内閣府の外局から独立したことにより,予算要求が内閣府を通さずに直接できるようになったとか。また,自衛隊の海外活動が付随的任務から「本来任務」に格上げされたこともあり,安倍首相は政府の憲法解釈が禁じてきた集団的自衛権行使の研究を進める考えを改めて表明したとか。

 でも,省に昇格したからといって,なんで政府の憲法解釈が禁じてきた集団的自衛権行使の可能性が出てくるのか,僕にはさっぱり理解できません。また,予算要求が直接できるのはそのとおりとしても,結局は軍事費をどの程度増やそうとしているのかなど,最終的に何を目的としているのか,どうもはっきりしないのが不気味です。

 それ以前にあっさり成立した教育基本法にしても,具体的に何がどうなるのかがさっぱり伝わってきません。明らかに憲法違反である自衛隊の存在を,拡大解釈の積み重ねでここまで大きくしてきた「前科」もあり,教育基本法の文面のちょっとした変更が,今後どのように拡大解釈されていくのか,ちょっと恐いです。

 そして,自民党悲願の「3点セット」の総仕上げが改憲ということなんでしょう。安倍首相は年頭の記者会見で「憲法改正をぜひ自分の内閣で目指していきたい。参院選でも訴えていきたい」と述べ,7月の参院選で改憲を争点に据える方針を明らかにしています。

 教育基本法や防衛省の件が,前回の総選挙で自民党や民主党の公約にきちんと掲げられていて,公約に基づいて法案提出されたのなら,それが「民意」であり法案成立も仕方ありませんが,少なくとも僕はそんな公約知りませんでした(自分が知らなかっただけかも)。このため,「憲法改正」を選挙前にきちんと公約として掲げるのであれば,それはそれで構いません。あとは有権者が適切に判断すればいい。同じように,消費税アップなど,選挙後にやる予定のものはすべて公約として出すべきでしょう。選挙後に「だまし討ち」するようなことは絶対許せません。それにしても,「教育基本法改正」「防衛省昇格」「憲法改正」なんかより,生活に密着した課題など,もっとほかに優先してやるべきとこがいっぱいあると思いますけどね。

 ところで,安倍首相の年頭の記者会見,ニュースでちらっと聞いただけなんですが,聞き違いじゃなかったら,「本年は,憲法がセコウされてから60年になり・・・」と言ってた。「セコウ(施工)じゃなくてシコウ(施行)だろっ!」って突っ込もうかと思いましたが,念のために広辞苑を調べたら,「施行」は「セコウ」と読んでもいいみたいなんですね。知りませんでした(一般的な読み方はもちろん「シコウ」です)。敢えて一般的でない読み方をする安倍首相,案外アタマいい?

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