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2006年10月19日 (木)

議論はいいけど

 麻生外相は「政府として非核三原則を堅持する立場に変わりはない」としながらも,「核保有も一つの考え方として,いろいろな議論をしておくのは大事。他の国はみんな議論している。日本は言論統制された国ではない」との発言。

 政府としては「非核三原則を堅持する」として,この議論をするつもりはないようですね。日本国内の米軍基地への核配備疑惑もあるので,あんまりこの問題を議論したくないんでしょうか。ただ,麻生氏が言うように,この問題を国会議員が議論するのは自由(勝手)でしょう。もっとも,「政府として非核三原則を堅持」と述べているように,麻生氏の発言は一国会議員でなく大臣としての発言。ちょっと軽率だったかなという気もします。それに,何もこんなややこしいタイミングで言わなくていいのにって思います。「大臣兼任の国会議員」の立場って難しいものです。

 自民党の中川政調会長も「核保有の議論はあっていい」と発言していますが,これはあくまで党幹部としての発言なので問題無いでしょう。ただ,自民党内で議論するのは勝手だけど,元々公約にはなかった話。問題が大きいだけに,もし党として「核武装しましょう!」という方向になるなら,ぜひ公約として出して,民意を問うべきでしょう。郵政民営化選挙の時のように。

 もっとも,前回の総選挙でも,郵政民営化賛成議員の得票率は半数以下とも言われており,民意(得票率)が必ずしも議員の議席配分に反映されないという傾向があり,これはこれで難しい問題です。古い話になりますが,そもそも小選挙区制導入を公約で明確にしていなかった日本社会党(当時)が小選挙区制に賛成したために今の選挙制度が成立し,その結果,民意がますます歪められて国会勢力に反映されるようになってしまったことが,日本の政治のすべてをおかしくしてしまったように思えます。

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