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2006年10月24日 (火)

臓器売買など

 最近問題になった臓器売買。移植用の腎臓が誤って廃棄されるという「オマケ」のニュースもありましたが,それはさておき,臓器移植法で臓器の売買が禁じられている理由って,なんなんでしょう。人間の体の一部に値段を付けて売買することが「反社会的」であると考えられているからなんでしょうか。同じ臓器提供でも,無償で提供する場合は「美しい行為」で,金銭を受け取る場合は「醜い行為」と,180度違うように評価されるんですね。でも,人体の一部を売ることも,健康を犠牲にして働くことも,命がけで危険な仕事に従事することも,ある意味おんなじだという気もします。

 ところで,献血について。今の日本では「売血」は禁止されていて,血液の提供は無償の「献血」によってのみ成り立っています。でも,献血した血液は,輸血用途以外に血液製剤の原料としても使われているわけで,これって「善意」で提供した血液が,結果的に血液製剤を製造している製薬会社の利益に結びついていることになりますよね(もし間違っていたらすみません)。どうも釈然としません。

 臓器提供にしても献血にしても,売買を完全に禁止するというのは「きれいごと」で,崇高すぎて非現実的にも思えます。腎移植希望者数に対して移植用腎臓の供給が極端に不足しているのが現実であり,ヤミの世界では臓器が売買されているらしいし,血液製剤用の血液にしても,供給不足で海外から「売血」を輸入しているという話も聞きます。臓器や血液を海外の「貧しい国」から買って調達するというのは,それこそ反社会的であり,日本人として悲しい行為にも思えます。法律で一つの「価値観」を押しつけるだけでなく,供給が不足しているという現実に即して,もう少し柔軟に対応してもいいいんではないかと思います。

 最近,祖母による「代理出産」が話題になりました。近い将来,報酬を得て代理出産することがビジネスになるような可能性すら感じさせるニュースです。これがエスカレートするとちょっと恐いので,なんらかのルール作りが必要だとは思いますが,子宝に恵まれない人にとっては切実な問題。人間の尊厳とホンネの兼ね合いって,難しいものです。

 売血,臓器売買,代理出産,・・・この次はどんなのが出てくるんでしょう。ちょっとコワイです。

関連記事:Chikirinの日記「臓器売買」

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