« 飲酒運転で懲戒免職 | トップページ | 名前 »

2006年9月14日 (木)

進路それぞれ

 高校野球を全然見ない僕でも知ってるくらい,全国大会決勝戦で一躍有名人になった二人・・・早実高の斎藤投手は大学進学を希望,片や駒大苫小牧高の田中投手はプロ入り希望とか。ま,進路を決めるのは人それぞれ考えがあってのことなので,それはそれでいいです。

 高校卒業後プロとして一人前の投手に育つには,大学へ進学するよりプロに入った方が手っ取り早いとは思うんですが,その場合心配なのは,人気が先行し,プロ選手としてきちんと一人前になる前に一軍で使われて潰れてしまう例があること。特に,人気の低い球団に入った場合,球団経営面から早めに一軍登板となる可能性が高い。田中投手もそうならないか,ちょっと心配なところです。

 今の人気に惑わされず「大学4年間を通じて成長してからプロを目指したい」という斎藤投手の選択は,立派だと思うし好感が持てます。ぜひ頑張って入試を受けて下さい と思ってるんですが,気になるのは,マスコミはほとんどが早大進学が決まったかのような報道。これって何かヘンでは? 大学入試ってこれからですよね。推薦で早大を受験するのかも知れないけれど,いくら推薦でも大学入試というのは公正中立。まして早大クラスの大学だと合格は相当難しいのでは? 安易に早大合格が決まったかのような報道は行き過ぎだと思います。

 思い出すのは,元プロ野球投手の江川卓氏。高校野球界で「怪物」と呼ばれていた江川投手を阪急(当時)がドラフト1位で指名。ところが江川氏は阪急入りを拒否して慶応大を受験。本人は「絶対だいじょうぶ」みたいなことを言ってたものの,何回受けても不合格となり,結局は法政大へ進学。人気に惑わされずにしっかり「学力」で合否を判定した慶応大,公正中立な大学入試としては当たり前と言えば当たり前だけど,ちょっぴり感心しました。

 ちなみに,この江川氏,大学卒業時にクラウンライター(当時)にドラフト1位指名されたものの,またまた入団拒否してアメリカ留学。入団拒否の理由は「福岡は遠すぎる」だったとか。いい歳して「関東にいたい」なんて笑っちゃいましたが,翌年クラウンライターが西武に身売りして埼玉へ移転しても入団しなかったことから,この「福岡は遠すぎる」という理由は嘘っぱちだったことがバレています。

 そして,その年は「空白の1日」事件で読売と契約→読売のドラフトボイコット→阪神が1位指名→阪神入団→小林投手とトレードで巨人へ入団 という,周囲への迷惑を顧みず,めちゃくちゃ強引なやり方で念願の巨人入団を果たしたことは,今でも鮮明に記憶に残っています。そんな江川投手も,現役はたったの9年。あんまり活躍したという印象は残ってないですね。それに,やっぱり入団時のゴタゴタによるダークなイメージは消えないもの。でも,引退後もテレビ出演などしており,やっぱり「巨人」ブランドの威力? だからこそ,新卒・FAとも巨人への入団希望者が多いんでしょうか。

 でも,これからプロ入団を目指す若い選手は,あんまり「××へ行きたい」とゴネない方がいいと思いますよ。人気面でマイナス・イメージが付きまとうし,そもそもいくら希望の球団に入れたとしても,いずれはトレードに出される可能性があるってことに気が付かないのかなあと思います。

|

« 飲酒運転で懲戒免職 | トップページ | 名前 »

コメント

私は別にエガワのファンじゃないけれど、ドラフト制そのものが非人道的というか、人の人生を勝手に決める不当な制度だと思います。
自分の行き先(就職先)ぐらい自由に決められるべきじゃないんでしょうか。
ドラフト制になった理由も承知してますけど、あまりにも個人の権利を踏みにじる制度だと思いますね〜。
エガワのやり方はずるいし自己本位だけど、エガワの行動から当時にもっとドラフト制度改革が進んでもよかったんじゃないかなと思います。今は逆指名なんてものもあるようですけどね。

投稿: dashi | 2006年9月15日 (金) 21時29分

 自分が入社する会社がクジで決められる・・・たしかに非人道的な制度だとは思いますが,仮に希望どおりのチームに入れたとしても,結局は人身売買まがいのトレードという制度があり,そのチームにいつまでもいられるとは限らないんですよね。江川氏を見ていて,そのヘンのところを全然わかってないなという感想を持ちました。
 結局は,入団する人にとっては,プロ野球12球団をひっくるめて「一つの企業」と見なし,その中での人事異動だと思うしかないでしょう。そう思えばドラフト制度もトレード制度も理不尽だとは感じなくなると思います。

投稿: かば | 2006年9月15日 (金) 23時38分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/149573/11897625

この記事へのトラックバック一覧です: 進路それぞれ:

» 高校生ドラフト 2006年9月25日 分離ドラフト(新制度)で球界がかわる!? [おいしいカレーよりおいしい情報]
分離ドラフトで日本野球球界がどう変わっていくのか [続きを読む]

受信: 2006年9月20日 (水) 07時28分

» ドラフト [気になる言葉]
ドラフト会議(ドラフトかいぎ)とは、プロスポーツにおいて、特定のチームへの有力な選手の集中を避けることを目的として、新入団選手などを各チームに振り分けるために行う会議のことである。日本では、特にプロ野球における新人選手選択会議(しんじんせんしゅせんたくかいぎ)を指す。この会議は、毎年10月と11月に社団法人日本野球機構が主催し、新人選手選択会議規約に定められた手順に基づいて、新人選手との契約交渉権... [続きを読む]

受信: 2006年9月25日 (月) 23時04分

» 駒大苫小牧 [気ニナルコトバ]
駒澤大学附属苫小牧高等学校(こまざわだいがく ふぞく とまこまいこうとうがっこう、略称:駒大苫小牧、駒苫)は、駒澤大学系列の曹洞宗立の男女共学の高等学校である。 [続きを読む]

受信: 2006年10月 4日 (水) 19時13分

« 飲酒運転で懲戒免職 | トップページ | 名前 »