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2006年8月31日 (木)

ビラ配布に無罪判決

 共産党のビラを配布するためにマンションに立ち入ったとして,住居侵入罪で起訴された住職に無罪判決・・・まあ,無罪判決は妥当だとは思いますが,いろんな意味で不快感の残る事件です。

 このマンションには集合ポストがあったらしいですが,被告は,マンションの各階居室のドアポストにビラを配布していたところ,住民に見とがめられて110番通報されたもの。警察で事情を聴かれ,帰宅しようとすると「住民によって住居侵入容疑で現行犯逮捕されている」として,そのまま23日間身柄拘束されたとのこと。

 「現行犯逮捕」ってのは警察官に限らず誰でもできるんですが,ひとつおかしいのは,住民は110番通報しただけなのに,「住民に現行犯逮捕されている」という解釈。当時の詳しい状況はわかりませんが,これ,相当ムリがあり,警察による「不当逮捕」じゃないかと思えます。それに,ドアポストにビラを入れるためにマンションに立ち入っただけで「住居侵入罪」というのもちょっとムリがある。ドアポストとは別に集合ポストがあったとはいえ,通常はこの集合ポストもマンションの敷地内でしょう。だったら郵便配達員や新聞配達員にも「住居侵入罪」が成立することになります。マンションの居室に立ち入らない限りは「住居侵入罪」が成立しないと考えるのが自然だと思います。

 結局は,要するに,警察は「共産党関係者だから逮捕した」というだけのことなんですよね。破壊活動をしていたわけでもないのに特定の政党関係者という理由での逮捕と起訴。警察や検察は,戦時中の「政治犯取り締まり」気取りなんでしょうか。どうも理解できません。こういう行為こそ税金の不当支出として責められるべきだと思います。

 一方の被告側は,「言論の自由・表現の自由を守った」みたいなオキマリのコメント。無罪判決は妥当だとは思いますが,このコメントにはちょっと違和感を覚えます。この事件は「共産党関係者だから」という理由で検挙されたというのが本質的な問題。たまたまビラ配り中の住居侵入罪でしたが,警察にとっては道交法違反でもなんでも良かった筈。もし,ビラ配りをしてない歩行中に道交法違反で検挙されていたとしたら,「言論の自由云々」は当たらないでしょう。「言論の自由」といったキレイ事ではなく,警察の体質など,もっと問題の本質に迫るべきだと思います。

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