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2006年6月21日 (水)

生きる

 昨日書いた「2001年宇宙の旅(1968年 アメリカ)」が,僕の好きなベストワンの映画。一方,僕の最も好きな日本映画は,黒澤明監督の「生きる(1952年 東宝)」なんです。もっとも,映画を「外国映画」と「日本映画」に分類するのってあまり意味ないし,「日本映画」という呼び方はあまり好きではないんですが。

 この「生きる」,若いころに見てすごく感動したんですが,最近DVDで改めて見ました。何度見ても感激モノです。ストーリーは,自分が胃ガンで余命短いことを知ってしまった役所の課長が,死を目前にして「生き甲斐」を見いだし,市民のために公園作りに奔走するというお話。「死」を宣告された人間がいかに「生きる」のか,とても興味あるテーマです。

 主人公や家族には告知されていないのに,本人は胃ガンであることを知ってしまうんですが,本人にも家族にも告知しないなんて「あり得ない」と思います。でもこれはまあ映画だし,ご愛敬か。

 志村喬さんの鬼気迫る演技が迫力満点で素晴らしかったし,数々の映像表現も見事。「ハッピー・バースディ・トゥー・ユー」のシーンは何度見ても泣けます。

 あと,「何もしないことが最良」とする役所の仕事に対する痛烈な批判や,助役とその取り巻きの「いやらしさ」が見事に表現されています。特に,役所に対する批判は痛快です。昔から役所ってこんなんだったんですねー。

 それにしても,この映画が作られた1952年以前の映画って,すべて「著作権切れ」の筈。なんで日本映画の廉価版DVDが発売されないのか,不思議です。もう一度見てみたい古い日本映画,いっぱいあるのに。

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コメント

日本の映画の場合なんか昭和28年問題とかで
色々話があり、大変そうですね。なんか、非常に思惑が絡みすぎる感じがしますね。でも、この「生きる」は、あのゴンドラシーンが好きですし、若い女性にふと、気を移す。この辺の初老の
男性の思いもよく、とらえていると感じます。全く話は飛びますが、自分は黒澤映画のあの「天国と地獄」オタク?です。

投稿: kou | 2006年6月23日 (金) 08時12分

 「天国と地獄」・・・黒澤監督の娯楽作品の中では最高傑作でしょう。僕も大好きです。「特急こだま」のシーンは何度見ても体が震えます。
 ただ,演出の随所に「黒澤臭」が出ているので,それがあんまり強くない「生きる」の方が,僕は好きですねー。

投稿: かば | 2006年6月23日 (金) 22時31分

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