« 消費税 | トップページ | 「野球拳禁止」条例? »

2006年6月25日 (日)

職務質問

 栃木県西方町で,警察官が不審な外国人2人に職務質問しようとしたところ,2人は逃げたため警察官が追跡。もみ合いになって警察官が発砲し,「不審者」の1人が死亡するという事件がありました。

 この手の事件って,当然のことながら警察官は不起訴になるでしょう。拳銃を持った警察官って,「不審な外国人」以上に危険な存在だと感じます。もっとも,警察官が発砲を許される場合はごく希で,万一発砲した場合には詳細な報告が必要とされているはず。自由に使えない拳銃なんて持っていてもほとんど役に立たないし,その代わりに「警棒」があるらしい。今回のケースも警棒で護身すべきだったと思いますよ。もっとも,警棒(ただの棒切れ?)にどれだけ護身の効果があるのかわかりませんが。

 ところで,この「職務質問」って,よく聞きますが,いったいなんなのか・・・調べたところ,「警察官職務執行法」によって,警察官は不審者を呼び止めて質問を行う権限が与えられているとのことです。この質問に答えるかどうかはあくまで「任意」なんですが,拒否するために手を振り払っただけでも「公務執行妨害」として逮捕される可能性があるとのこと。しかも,警察官が「不審者」と認めるのは警察官個人の主観に寄るところが大きく,根拠はきわめて あやふや です。

 この事件の後,警察署長は「職務質問しようとしたが反撃してきたため警告した。さらに攻撃してきたため身の危険を感じて発砲した」とのコメント,というか弁解。それよりも,なぜ不審だと感じて職務質問しようとしたのか,その職務質問が適正だったのか という方が我々にとっては身近な問題だし,感心があります。メディアはそういう点をきちんと質問して,報道して欲しいもんです。

 ちなみに,もしあなたが「職務質問」された時,答えたくない場合には,「任意」であることを確認した上で,「答える義務はないので拒否します」と宣言して立ち去ってよいとのこと。もしここで警察官が腕を取るなどの行為をした場合は,「職権濫用」として告訴できるそうです・・・ご参考に。

|

« 消費税 | トップページ | 「野球拳禁止」条例? »

コメント

私はこういったケースの警察官はむしろ擁護したいですね。職務質問されて逃げたというのはその外国人にやましいところがあったからです。「不審」と思った警察官の判断は正しかったということだと思います。
警官も人間ですからね、発砲したというのは身の危険を感じてのことだと思います。撃たれたくなければ堂々と職務質問に答えれば済む話で、責められるべきは警官ではなく逃げた方の人だと思います。

投稿: ずんずん | 2006年6月25日 (日) 00時56分

 そうですね。たぶん,やましいことがあったんでしょう(不法滞在とか)。それに,この外国人は日本の法律(「任意」なら答えなくていい)を知らなかったし逃げたんだと思います。それ以前に警察官が質問する日本語が通じなかった可能性も高い。
 詳しい状況はわからないので,警察官の発砲の正当性は判断できませんが,僕がこのブログで言いたかったのは,警察官の「職務質問」という行為の客観性・正当性への疑問です。「警察官職務執行法」によると,職務質問対象者は,
1.何らかの犯罪を犯した者
2.何らかの犯罪を犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者
3.既に行われた犯罪について知っていると認められる者
4.犯罪が行われようとしていることについて知っていると認められる者
の条件のどれかを満たした者とされています。(Wikiから引用)
 したがって,もし,単に「外国人だから何となくうさんくさい」ぐらいの根拠で職務質問したのだとしたら(たとえばの話です),それは不当行為でしょう。
 結果的に対象者が何らかの罪人で逮捕に至ったとしても,逮捕に至るまでの警察官の行為が法律で認められた範囲を逸脱したものであれば,その行為は責められるべきだと思います。

投稿: かば | 2006年6月25日 (日) 01時37分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/149573/10665621

この記事へのトラックバック一覧です: 職務質問:

« 消費税 | トップページ | 「野球拳禁止」条例? »