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2006年5月26日 (金)

脳活動の解読

 人が体を動かす時の脳活動パターンを解読し,脳の指令どおりにロボットを動かす技術が開発されたというニュースがありました。実験は,脳の血流変化から人間の動作を解析して,脳の指令どおりにロボットを動かすというもの。じゃんけんのグー,チョキ,パーを交互に出し続ける実験では,85%の正答率でロボットの手を同じように動かすことができたそうです。

 この技術,体が不自由な人の動作を代行するロボットや,パソコンのキーボードを代わりに打つロボットなどの開発に繋げるそうで,また,5~10年以内にロボット「ASIMO」を以心伝心で動かすのも目標とか。

 人が頭の中で考えただけでロボットを動かせる・・・これ,夢のような話ですが,このニュースを見て,「禁断の惑星(1956年,アメリカ)」というSF映画を思い出しました。【以下ネタバレあり】

 この映画は,かつて自分の「意識」だけですべてのモノが手に入り,高度な文明が栄えた末に絶滅した異星人が住んでいた惑星の話。その絶滅の原因は,人の心に潜む残虐性が一人歩きして具現化し,「潜在意識の怪物」を生み出してお互いに殺し合って滅びた・・・というもの。50年前に作られた映画とはとても思えない,SF映画史上に残るすばらしい名作です。僕の大好きな映画。

 人間って,頭の中では何を考えるのも自由。実際に言動に表わす段階である種の「節度」が働くために社会の秩序が保たれているようなものでしょう。したがって,ロボットのスイッチがONの状態で,うっかり頭の中で考えたことがロボットの動作に現われるような技術がもし本当に実現したら,この映画のような結末にならないとも限らないし,ホント恐ろしいです。

 さらに,もっと恐ろしいのは,この技術を応用すると,「人の心を読む」ということが可能になるかも。これ,人間関係が上手くいっている時(特に恋愛など)は非常に役に立つけど,従業員がマジメに仕事をしているか「監視」することも可能になるし,商談で相手の胸の内を覗くといったことも可能になる。一歩間違えば「人間関係」の破壊に繋がることは間違いないでしょう。恐ろしいことです。

 ということで,この「脳活動解読ロボット」のニュース,なんとなく「恐ろしい未来」を予感させるニュースでした。

 ところで,下の写真は,人間が「チョキを出した」と解読して,ロボットの手にチョキを出させるという実験の写真なんですが,この写真,「おじさん2人がカメラに向かってピース!」みたいで笑えました。
(写真は毎日Webニュースから転載)

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