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2006年5月25日 (木)

宗教と映画

 4日ほど前の新聞に出ていた記事。
 イランで,女性のサッカーなどのスタジアム観戦を認める決定をしたところ,宗教指導者の猛反発。理由は宗教上の戒律で「女性が男性の肉体を見つめるのはダメ」だとか。一方で「テレビ放映があるのでわざわざスタジアム観戦する必要ない」とも。ちょっと矛盾してますが。

 もう1件。サウジアラビア国王は,新聞に女性の写真を掲載するのは控えるようにとメディアに警告したとか。女性にはクルマの運転も認められていないなど,女性の行動に対して戒律の厳しいイスラム社会には,ちょっとついていけないです。

 宗教の話題といえば,最近やたら騒がしいのが,5月20日に一斉公開された,映画「ダ・ヴィンチ・コード」の話題。「キリストに子孫が現存する」というお話で,特に海外では信者などによる抗議活動が続いているとか。ソウルでは劇場前に集まった信者らが抗議。ロシアでもキリスト教徒の抗議集会。ギリシャでは「成人映画」指定で公開。キリスト教社会だけでなく,パキスタンのイスラム保守派までもが「すべての宗教にとって大切な聖なる人物への侮辱だ」と。

 日本でも各地で大入り満席らしいですが,キリスト教徒でもない多くの日本人にとっては「この映画がなぜ宗教的に非難を浴びているのか」すら理解できないんでしょうね。

 そもそも「聖書」がどこまで事実で,どこからがフィクションかというのは,いろんな立場があるので敢えて触れませんが,この映画の原作者は,物語が史実ではなく聖書にも基いていないということを明言しています。フィクションである映画の上映に際して,世界中でこれだけの抗議の声が上がるいうのはどうも理解し難いです。この程度の「表現の自由」は当然あってもいいと思うし,宗教家ももう少し寛容であるべきだと思いますね。ただ,面白いことに,宗教家が騒げば騒ぐほど,それが観客動員効果に繋がり,カトリック国のフィリピンでもイタリアでも大入り満員とか。しかもイタリアでは国の興行収入記録を塗り替えたらしいです。面白い!

 ローマ法王がこの映画に対して何も言及していないのはさすがです。「フィクションなんだし,見たけりゃ勝手にどうぞご覧下さい」ともとれます。単に無視しているだけかも知れませんが。

 いずれにしても,僕は観客数が落ち着いた時点で見に行こうかと迷っているところです。ただ,「原作を読んでない人にとっては難しい」との評判も聞くので,見ても期待外れになる可能性が大きいような気がしていますが。

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コメント

キリストに関して言えば、少なくとも「マリアが処女で妊娠した」というのは、史実とは思えません。キリスト教徒の人は本当にそんなこと信じてるのかしら???

投稿: ちきりん | 2006年5月25日 (木) 21時13分

 どもども。
 要するに,宗教を「信じる」というのは科学的・歴史学的に「信じる」のとは別次元ということなんでしょう。その点はどの宗教でも同じかな。

投稿: かば | 2006年5月25日 (木) 22時42分

映画の評判はあまり良くないですね。
宗教的素養がないと面白くないようです。原作も。
見に行った娘(宗教の知識はほとんどない)は普通のアクション映画だって言うんですが、トム・ハンクスがアクションって……(笑)。
あまりおすすめは出来ないらしいけど、これだけ騒がれると気になりますね。

投稿: dashi | 2006年5月26日 (金) 21時35分

 アクション映画,ですか・・・
 映画の中身以上に「宣伝」が功を奏したんでしょうかね。騒ぎが広まるにつれてマスコミも大々的に取り上げるし,映画会社は「してやってり」ということかな。
 コメントありがとうございました。

投稿: かば | 2006年5月27日 (土) 05時04分

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