« 2006年4月 | トップページ | 2006年6月 »

2006年5月31日 (水)

ダム建設

 国内での主要な発電方式・・・風力・地熱・潮力・太陽熱という自然エネルギー系もありますが,全体の発電量は微々たるもので,主力は火力・原子力・水力ですね。このうち「水力」は純然たる自然エネルギーであり燃料を消費しませんが,元はと言えば「太陽熱発電」みたいなもの。つまり,河川に流れる水をせき止めて,水が落ちる落差を利用して発電。その水は最終的に海に流れ込むが,この水は太陽熱によって蒸発して雲を作り,土地の高いところへ雨を降らせて河川となる・・・という循環なので,太陽に依存するところが大きいわけですね。

 この太陽熱エネルギーを利用したクリーンな水力発電ですが,ダム建設には「自然破壊」という大きな代償を伴います。中国が長江に建設していた「三峡ダム」の堤本体が完成したというニュースが先日ありました。全面完成は2009年とのことで,高さ185メートル,幅2,309メートル,発電能力1,820万キロワットと,ダム式水力発電所としては世界一。何しろ原発10基分以上の発電量です。しかも,ダム湖は長さ660キロ,貯水量393億立方メートルで,約113万人の住民が移転を強いられたいうからハンパじゃないです。日本では考えられないスケール。

 下は,この三峡ダムの写真(asahi.comより転載)

Photo_5

 これだけのスケールのダムだと,水質汚染や生態系への影響など,環境への悪影響は当然出てくるでしょう。耐震強度などもホントにだいじょうぶか気になります。

 片や日本では,こんな狭い国土でも,ダムを新設できる立地条件がまだまだ残っているのには驚き。1966年に旧建設省が計画を公表した「川辺川ダム(熊本県)」について,住民らの反対で本体着工できない状態が続いていたが,農林水産省は当初のダム建設の目的であった「利水事業」を撤回したため,本体着工に一歩前進したというニュース。計画から40年も経つのに,こういうのって一度決めたらなかなかあきらめないんですね。この「あきらめの悪さ」という点では「三峡ダム」以上のスケールかも。

 この川辺川ダムと同じ熊本県にある,球磨川水系の荒瀬ダム。47億円の撤去費用をかけて2010年に解体・撤去されるとのことで,既存ダムの完全撤去は全国初だとか。このダムの撤去によって球磨川の「清流」が復活することを地元民は期待しているようですが,ダム撤去によって大量に発生する土砂の問題などもあり,一旦失った「自然」はそう簡単には返ってこないと思いますよ。

 それにしても,多額の税金を使って一方では多額の税金を使ってダムの建設,他方ではダムの撤去・・・無駄なことをするものだとつくづく思います。昔ネットで見つけた「回文」を思い出しました・・・

   「うかつにダムを引く,国費を無駄に使う」
   (うかつにだむをひく,こくひをむだにつかう)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年5月30日 (火)

著作権問題

 最近発売された廉価版DVDの著作権を巡って,製造・販売の差し止めを求める仮処分申請が出されたとか。映画の著作権は従来「公表後50年」だったのが,2004年1月1日施行の改正著作権法により「公表後70年」に延長。この際,2003年12月末で著作権が切れる1953年公開の作品が,同日で著作権が切れたのか,著作権法改正でさらに20年延長されたのかの解釈の相違によるもの。

 法律の施行日と期限切れ最終日が隣接している場合はどうなるのか,専門的なことはわかりませんが(同時はセーフ?),なんで施行日を1月1日でなく前日の12月31日にしなかったのかが超不思議です。

 この1953年公開作品には「ローマの休日」「シェーン」などの作品があるそうで,そういえば僕は,「ローマの休日」のDVDは以前4,000円で,片や「シェーン」は最近500円で買いましたね。複雑な心境です。もっとも「シェーン」なんて500円じゃなかったら買わない映画ですけど。「ローマの休日」の映画シーンにセリフだけ入れ替えた三井住友銀行のCMがありましたね。このCMなんて,この映画が「著作権切れ」だからこそできたんでしょうか。よくわかりませんが。

 ちなみに,著作権の保護期間は,映画だけが70年に延長されたらしい。他の著作物は50年(実名の著作物は著作者の死後50年,その他の物は公表後50年)ですが,これらも70年に延長しようという動きがあるそうです。そうなると,また,施行日時点での微妙な問題が出てくるのかも。

 ところで,国会議員の杉村氏が出しているブログの文章が,代々木ゼミナール講師の著書の一節と酷似していたというニュースが最近ありました。本人は非を認めたとのことですが,考えてみたら,世の中に溢れているブログって,著作権侵害の点で「怪しい」ものがけっこう多いのでは?・・・ということで,自戒の意味も込めて,著作権を侵害しない範囲について,ちょっと整理してみたいと思います。

 まず,「『事実の報道』については著作権の対象外」という規定があります。したがって,新聞やWebニュースに記載された内容であっても,その「事実」(たとえば殺人事件があったという事実)についてはブログに書いてもOK・・・ま,当たり前と言えば当たり前ですが。もっとも,記事文章をそのままコピーするのは著作権侵害になります。

 さらに,「著作権が認められない著作物」というのもあり,法律,条約,判決,白書などが該当し,これらは転載フリーです。なるほどね。

 次に,「著作権の制限」というのがあり,一定の条件を満たせば,著作権者の許諾を得ないで著作物を利用できるという規定があります。有名なのは,「私的使用のための複製」です。ただし,「ディジタル方式での録音・録画には補償金が必要」という条件が付いています。蛇足ですが,未使用のCD-RやDVD-Rには「データ用」と「映像/音楽用」というのがあって,価格が微妙に違いますね。これ,著作権使用料が上乗せされているかどうかの違いで,モノとしては全く同じなんです。したがって,映像をDVD-Rにコピーする時でも,著作権が自分自身にあるもの(たとえば自分で撮影した映像など)の複製には,「映像/音楽用」でなく,少し安い「データ用」を使っても問題無いということでしょう。

 話がそれましたが,これ以外に著作物を自由に利用できるケースとしては,「図書館での複製」「教科書への転載」「入試などの試験問題としての利用」「点字による複製」「非営利目的での上演」などがあるそうです。そして,「出典を明示した引用」もOK。ブログで他人の文章を引用しても,出典をキチンと明示している限り,ほとんどのケースはだいじょうぶということでしょう。ただ,自分の文章が「主」で,引用文が「副」であることが必要で,丸々転載して自分の文章がほとんど無いような場合には「引用」とは見なされないそうです。このあたり,怪しいブログをたまに見かけますが。

 ということで,ブログを書く場合には,どこで誰の目に触れるかわからないので,気を付けたいものです。もっとも,杉村議員のような「有名人」でもない限り,少々のことでは問題にならないとは思いますが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月29日 (月)

情報公開

 昨日の記事で,国政調査費の使途のことを書きましたが,これはA新聞社が会計検査院に対する情報公開請求をした結果わかったとのこと。現在の情報公開法では,対象機関が行政機関のみで国会は対象外。しかも「請求」しない限り開示されないのが通常。でも,思うに,税金の使途については,情報公開請求されるまでもなく,最初からすべてオープンにしておくというのがスジだと思いますよ。

 どこの都道府県でもホームページを出していますが,最近いくつかの都県のHPを見てみたところ,このあたりの情報公開に関しては,高知県のHP,その中の「高知県知事」のページは出色です。特に,交際費の内訳がすべてHP上に公開されている点は好感が持てますね。ここには知事のスケジュールが時間刻みですべて公開されているほか,知事室にライブカメラが設置されていて,24時間知事の執務状況が見えるのも面白い。これじゃうっかり知事室で「着替え」や「居眠り」もできませんね。

 ところで,この高知県のHPから橋本知事が出しているブログへのリンクがあり,こちらは橋本氏個人の開設(と思われる)。県のHPから個人ブログにリンクしていいのかどうか,ちょっとビミューな気もしますが・・・

 それはともかく,橋本知事のブログを覗いてみたんですが,例の「知事の退職金問題」に触れられていた記事が面白かったです。これは,小泉総理の「地方の首長には退職金を辞退してもらってはどうか」との発言に関して応えたもの↓
http://daichanzeyo.cocolog-nifty.com/0403/2006/05/post_0748.html

 この記事の要点は,
(1)地方はそれぞれ自らのルールにのっとって,県民の代表が参加したオープンな場で,知事など特別職の給料や退職金の額を決めているのだから,そこに総理が口を出すことは,地方自治の視点から好ましいことではない。

(2)退職金と給与を合わせた4年間相当の総所得は,総理は知事の約2倍であり,退職金だけを比較して「自分は返上してもいいので知事も返上すべし」というのはあまりにも身勝手。

といった内容。たしかに,議会で正規に承認された報酬なんだし,総理大臣がとやかく言う問題ではないでしょう。

 ただ,「表向きの給与は少なく見せて,実態はさまざまな特典あり」というのは公務員によくある話。納税者にキチンと見える所得体系にするなどの改善はぜひやって欲しいものだと思います。

 この橋本知事のブログ,コメントもTBも受付け可能なようです。この記事のTBを送ろうかと思ったんですが,さすがにちょっと遠慮しました。実名サイトに対して匿名サイトのTBを送るのってマナー違反なんでしょうか。このあたりのルールはよくわかりません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月28日 (日)

国政調査費

【asahi.com 5月25日の記事より】
 国会議員らが国政の調査活動のために使う目的で税金から支出されている「国政調査活動費」のうち,衆院で02,03年度の2年間で総額約1億円が懇談名目などで議員らの飲食代に支出され,その約半額が高級料亭やスナックなどでの酒食に使われていた。衆院事務総長は「理解を得られるものではないことは承知している」と述べ,03年11月の就任後に自ら事務総長として決裁し,国政調査活動費から支出した院外での飲食費など計94万円分について自主的に返納した。

 国政調査費・・・こんなのがあること初めて知りました。02,03年度の2年間で総額55億5,000万円なので,飲食代に支出されたのは「ほんの一部」なんでしょうが,他の使途もなんだったか,けっこう怪しいもんです。ちなみにこの慣行,「今では一切行われていない」とか。この「国政調査費」以外に,国会にはどんな「怪しい」支出があるのか,この際ぜひ知りたいものです。

 この国政調査費から支出された飲食費,「会合」名目の酒席以外に委員会での弁当代にも使われていたらしいですが,たとえ勤務時間中の委員会であっても,食事代ぐらいは議員が自分で出すべきだと思いますよ。ほとんどの民間会社はそうしているでしょう。2,200万円と言われている年収に加えて年間1,200万円の文書通信費。さらにJRグリーン車も乗り放題の国会議員さんなら,昼食の弁当代ぐらい請求しても快く払ってくれると思います。夜の「会合」も是非「割り勘」でお願いしますね。蛇足ながら,政党が党費から酒席の費用を出すのも一切やめましょう。この中には政党助成金という税金が入ってるんですから。

 それにしても,決済した事務総長が返納するするってのはヘンですね。不適切な支出だと考えるなら,実際に「飲み食い」した議員が返納すべきだと思います。この事務総長,なかなか奇特なお方のようです。

 奇特と言えば,水産庁元職員が「島を守ろうとする都の姿勢に共感した」とのことで「沖ノ鳥島開発に」と東京都へ1億円寄付したというニュースがありました。う~~ん,いずれは消えゆく沖ノ鳥島に私財を1億円・・・凄いです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月27日 (土)

道交法違反

 高速で走ると,風圧で車両前部のナンバープレートが倒れて前から見えなくする部品を販売した自動車用品販売店が道交法違反(速度超過ほう助)容疑で捜索を受けたというニュースがありました。

 この部品,「ナンバープレートが倒れて開口部から入る空気がエンジンを冷やす仕組み」とのふれ込み。しかし,実際はオービスから逃れるために使用されているのが実態。下がその写真(毎日Webから転載)。左から右に風圧を受けた時に風圧でナンバープレートが傾いて見えなくなるそうです。

Photo_4

 う~~ん,こんな商品があるとは知りませんでした。なかなかのアイデア。でも,速度超過という「微罪」に対して「ほう助」。かなりムリがあるような気がします。しかも販売しただけで道交法違反が成立するものなのか,よくわかりません。この部品が違反なら,公然と売られているレーダー探知機や赤外線撮影を防ぐプレートカバーも違反なんでしょうかね。

 ところで,6月から違法駐車の取り締まりが強化されるそうです。特に都市部では,警察から委託された民間の「駐車監視員」による取り締まりが始まるらしい。

 この「駐車監視」を委託された民間企業向けの「放置車両確認事務総合保険」が発売されたというのが最近の新聞に出ていました。駐車監視員が放置車両にカメラを落として傷つけたり,通りかかった別のクルマが監視員を避けようとして事故を起こしたりした場合の賠償金や,監視員がドライバーにケガをさせられたりした場合を想定しているとか。かなりムリのありそうな保険と思えますが,こういうことまで考える保険会社,なかなかのものです。

 駐車違反を「する」側にとっては,駐車違反を摘発された場合の反則金を保障するような保険こそ商品化して欲しい気もしますが,こんな商品が出たら,これまた「駐車違反ほう助」で道交法違反ってことになるんでしょうかねー。

 ところで,駐車違反って,他の道路交通法違反と違い,通常は運転者が特定できない。にもかかわらず,反則金や違反点数などのペナルティーは運転者に課せられる。このため,反則金を払わずに逃げ切るドラーバーが多いとか。これの対策か,新制度ではクルマの持ち主に反則金を課すことができるようになるそうです。でも,持ち主が「運転していない」と言えば違反点数は誰にも課せられないみたいで,これまたちょっとムリがある制度ですね。

 考えてみたら,運転者が特定できない駐車違反って「身代わり」をしているケースがけっこうあるんじゃないでしょうか。同じ家族でゴールド免許を持っている人とそうでない人がいるような場合,どうせならゴールド免許じゃない人が「肩代わり」しようと考える人がいても不思議じゃない。これって同じ家族でなくてもいいわけで,そうなると「駐車違反の違反点数肩代わり業」なんてのもビジネスとして成立しそうな気がしますね。いやはや。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2006年5月26日 (金)

脳活動の解読

 人が体を動かす時の脳活動パターンを解読し,脳の指令どおりにロボットを動かす技術が開発されたというニュースがありました。実験は,脳の血流変化から人間の動作を解析して,脳の指令どおりにロボットを動かすというもの。じゃんけんのグー,チョキ,パーを交互に出し続ける実験では,85%の正答率でロボットの手を同じように動かすことができたそうです。

 この技術,体が不自由な人の動作を代行するロボットや,パソコンのキーボードを代わりに打つロボットなどの開発に繋げるそうで,また,5~10年以内にロボット「ASIMO」を以心伝心で動かすのも目標とか。

 人が頭の中で考えただけでロボットを動かせる・・・これ,夢のような話ですが,このニュースを見て,「禁断の惑星(1956年,アメリカ)」というSF映画を思い出しました。【以下ネタバレあり】

 この映画は,かつて自分の「意識」だけですべてのモノが手に入り,高度な文明が栄えた末に絶滅した異星人が住んでいた惑星の話。その絶滅の原因は,人の心に潜む残虐性が一人歩きして具現化し,「潜在意識の怪物」を生み出してお互いに殺し合って滅びた・・・というもの。50年前に作られた映画とはとても思えない,SF映画史上に残るすばらしい名作です。僕の大好きな映画。

 人間って,頭の中では何を考えるのも自由。実際に言動に表わす段階である種の「節度」が働くために社会の秩序が保たれているようなものでしょう。したがって,ロボットのスイッチがONの状態で,うっかり頭の中で考えたことがロボットの動作に現われるような技術がもし本当に実現したら,この映画のような結末にならないとも限らないし,ホント恐ろしいです。

 さらに,もっと恐ろしいのは,この技術を応用すると,「人の心を読む」ということが可能になるかも。これ,人間関係が上手くいっている時(特に恋愛など)は非常に役に立つけど,従業員がマジメに仕事をしているか「監視」することも可能になるし,商談で相手の胸の内を覗くといったことも可能になる。一歩間違えば「人間関係」の破壊に繋がることは間違いないでしょう。恐ろしいことです。

 ということで,この「脳活動解読ロボット」のニュース,なんとなく「恐ろしい未来」を予感させるニュースでした。

 ところで,下の写真は,人間が「チョキを出した」と解読して,ロボットの手にチョキを出させるという実験の写真なんですが,この写真,「おじさん2人がカメラに向かってピース!」みたいで笑えました。
(写真は毎日Webニュースから転載)

Photo_3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月25日 (木)

宗教と映画

 4日ほど前の新聞に出ていた記事。
 イランで,女性のサッカーなどのスタジアム観戦を認める決定をしたところ,宗教指導者の猛反発。理由は宗教上の戒律で「女性が男性の肉体を見つめるのはダメ」だとか。一方で「テレビ放映があるのでわざわざスタジアム観戦する必要ない」とも。ちょっと矛盾してますが。

 もう1件。サウジアラビア国王は,新聞に女性の写真を掲載するのは控えるようにとメディアに警告したとか。女性にはクルマの運転も認められていないなど,女性の行動に対して戒律の厳しいイスラム社会には,ちょっとついていけないです。

 宗教の話題といえば,最近やたら騒がしいのが,5月20日に一斉公開された,映画「ダ・ヴィンチ・コード」の話題。「キリストに子孫が現存する」というお話で,特に海外では信者などによる抗議活動が続いているとか。ソウルでは劇場前に集まった信者らが抗議。ロシアでもキリスト教徒の抗議集会。ギリシャでは「成人映画」指定で公開。キリスト教社会だけでなく,パキスタンのイスラム保守派までもが「すべての宗教にとって大切な聖なる人物への侮辱だ」と。

 日本でも各地で大入り満席らしいですが,キリスト教徒でもない多くの日本人にとっては「この映画がなぜ宗教的に非難を浴びているのか」すら理解できないんでしょうね。

 そもそも「聖書」がどこまで事実で,どこからがフィクションかというのは,いろんな立場があるので敢えて触れませんが,この映画の原作者は,物語が史実ではなく聖書にも基いていないということを明言しています。フィクションである映画の上映に際して,世界中でこれだけの抗議の声が上がるいうのはどうも理解し難いです。この程度の「表現の自由」は当然あってもいいと思うし,宗教家ももう少し寛容であるべきだと思いますね。ただ,面白いことに,宗教家が騒げば騒ぐほど,それが観客動員効果に繋がり,カトリック国のフィリピンでもイタリアでも大入り満員とか。しかもイタリアでは国の興行収入記録を塗り替えたらしいです。面白い!

 ローマ法王がこの映画に対して何も言及していないのはさすがです。「フィクションなんだし,見たけりゃ勝手にどうぞご覧下さい」ともとれます。単に無視しているだけかも知れませんが。

 いずれにしても,僕は観客数が落ち着いた時点で見に行こうかと迷っているところです。ただ,「原作を読んでない人にとっては難しい」との評判も聞くので,見ても期待外れになる可能性が大きいような気がしていますが。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年5月24日 (水)

Google Earth

 Google Earth・・・有名なフリーソフトなんですが,僕のパソコンにインストールしたのはつい最近。地球上のあらゆる場所の衛星写真が表示できるソフトです。たとえば,下の写真は東京駅前(丸の内側)の衛星写真。

Photo_1

 これ,けっこうハマります。道路を走るクルマが識別できるぐらいの解像度なので,自分の家の屋根までハッキリわかります。ただ,都市部と地方では解像度に差があり,家の屋根まで確認できるのは都市部だけみたいで,これはちょっと残念。

 それにしても,もともとは軍事用に撮影された写真だと思われ,ホンモノの軍事用衛星写真は,これとは比較にならないぐらいの高解像度なんでしょう。衛星写真って,地球上の「国境」が及ばない高度から撮影するため,地球上のあらゆる国の秘密施設でも軍事基地でもなんでも,手に取るようにわかってしまうんですね。凄いです。こういったツールを含むあらゆる手段で情報収集しながら,大量破壊兵器の存在を確信してイラクに攻め込んだのに,結局大量破壊兵器が見つからなかった・・・これ,信じられません。アメリカは最初から大量破壊兵器が無いのをわかっていて攻めたとしか思えないです。

 このソフト,マウスだけでほとんどの操作ができ,マウスを回すとそれに従って地図がぐるぐる回るなど,操作性も抜群です。「Google Earth」ならぬ「ぐるぐるアース」って感じか。これがフリーソフトなんて感激です。ちなみに,ダウンロードはこちらから。

 これからは,ヒマな時にこのソフトを使って世界中のあちこちを見学してみたいですねー。

 ところで,この衛星写真も凄いけど,もっと凄いなと思うのは,欧州南天天文台が,海王星並みの質量の3つの惑星が回っている惑星系を太陽系外で発見したというニュース。しかも,最も外側の惑星には生物が生息できる環境が整っている可能性があるとか。この惑星系は地球から41光年の距離。これ,気の遠くなるような距離なんですが,そんな遠くにある惑星が地球で発見でき,しかもある程度の環境条件まで特定できるのって,衛星写真以上に,今の天文技術は凄いなと思います。ホント。

 下の写真は,今回見つかった系外惑星のイメージ図(asahi.comより転載)

Photo_2

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年5月20日 (土)

神経質な人

 神経質な人って,たまにいますよね。たとえば・・・

(1)トイレの水道の蛇口を触るのがキモチ悪い。手を洗ったら必ず蛇口に水をかけてから蛇口を締める。

(2)トイレのドアの取っ手を触るのがイヤ。手を洗ってトイレから出る時は,必ず取っ手をハンカチでつまんで出る。

(3)食事前には必ず,うがい をして手を洗う・・・あ,これは当たり前のことかな。

(4)書店で平積みになった雑誌を買う時,必ず下の方から取る。人の手でシワがついた雑誌は買わない。

(5)人が使ってるパソコンのキーボードやマウスは触りたくない。自分のパソコンも,なるべく人には触らせたくない。

(6)パソコンのディスプレイに手垢が付くのを嫌う。ディスプレイはいつもピカピカ。ディスプレイに直接指を触れる人って許せない。

(7)電話の受話器コードの「ねじれ」が気になる。受話器を置いたら必ずコードの「ねじれ」を直す。

・・・実はこれ全部,自分のことなんです。う~~ん,自己嫌悪。

 これ以外に,アフターファイブに飲みに行くような時,行く前に必ずソックスを交換しますね。靴を脱いだ時にもし足のニオイがしたら困るので。こんなのもちょっと神経質すぎかも。

 あと,回転寿司って不衛生感がいっぱいで気になってしようがないんです。回転している寿司の方向に向かって注文したりすると,寿司にツバが飛ぶだろうって思う。注文用のインターホンのある店もあるけど,たいてい回転テーブルの方向に付いている。これもちょっと気遣いが足りないんじゃない? ちょっと気にしすぎかなあ・・・そうは言いながら,経済的事情により回転寿司をけっこう愛用してる自分が,また悲しいです。あ~~,たまには「回転してない寿司」食べたい!

 明日から出張のため,ブログの更新は2日ほど休止する予定です。ではでは。

| | コメント (4) | トラックバック (1)

2006年5月19日 (金)

東京都知事

 東京都の石原慎太郎知事は,現在2期目で来年4月までの任期。去就についてはこれまで明言していなかったものの,2016年の夏季オリンピック招致に関連して,3選立候補に前向きな発言をしたとか。

 石原知事に3選立候補の可能性があるというのは意外でした。かの青島幸男氏や石原慎太郎氏というのは,国会議員時代には任期前に投げ出して別の選挙に立候補する,つまりマトモに任期を勤め上げたことが少ないという印象でした。それも国会議員なればこそできることであり,自分自身が自治体の最高責任者となる知事の職務は激務であり,絶対に勤まらないと思っていました。

 案の定,青島知事は見事に「予想どおり」勤まらなかった。青島知事は就任早々の「都市博中止!」が唯一印象に残ったけど,これ以外に「この知事何をやった?」というぐらい何もやらなかった,というかできなかったんでしょう。国会議員経験者には知事の仕事はなかなか勤まらないと思います。

 片や現知事の石原氏,奇しくも青島氏と同じ1932年生まれ(約2ヶ月違い)だそうですが,まがりなりにも1期を勤め上げて2期目もあと1年。マトモに勤まらないと思っていただけに「意外」であり,その点で少しは見直しました。もっとも,職務は側近に任せて週に2~3日しか登庁していないということは聞きますが・・・

 石原氏は,3選立候補に前向きな発言をした一方で,「それまで何が起こるかわからん。どんな政変があるかわからんし,人生何があるかわからんし」とも。国会議員でもないので,まさか自民党総裁選に出馬するわけじゃないとは思いますが,ちょっと気になる発言です。調べたところ,石原氏は1989年に自民党総裁選に立候補したことがあるんですね。その時の結果は海部俊樹氏に惨敗したらしいですが。

 今,巷では「ポスト小泉」の話が流れていますが,もし自民党が「中身は二の次で選挙に勝てる総裁を!」と考えた場合,この石原慎太郎氏が最適だと思うし,自民党が人気を回復する「ウルトラC」は石原総裁だと思いますね。小泉氏もどちらかといえば「中身よりも人気」というタイプ。要するに,「改革」とか「アンチ役人」のイメージがある人が国民に「何かやってくれそう」という期待を抱かせて人気が出るということだと思います。有権者の判断基準って,しょせんその程度のものなんです。

 もっとも,僕としては,石原氏は総理大臣には絶対になって欲しくない人物です。アジア諸国との関係悪化は目に見えてるし,そもそも,今さらこの人の時代じゃないと思う。いずれにしても,小泉氏の「人気」満了後がどうなるのか,しばらく見守りましょう。

| | コメント (4) | トラックバック (1)

2006年5月18日 (木)

誰が負担?

 インターネットに番組を流す商売は通信網の「ただ乗り」か否か・・・総務省が発表した意見公募結果によると,通信企業やネット関連企業から寄せられた賛否両論が激突。特に,インターネット上に映像や情報などを流す事業者が回線に重い負担をかけているのに,相応のコストを負担していないと通信企業は主張しているとか。

 通信網が電電公社による「公営」だった時代はともかく,通信が民営化・自由化されると,誰がどう適切に通信網の負担をするのかというのは,たしかに難しい問題ですね。

 話はちょっと変わりますが,通信費用を発信側が負担するのか受信側が負担するのかという問題があります。え? そんなの発信側が負担するのが当たり前だろうって? たしかに,郵便物や宅配便などは送り主が負担するのが通常の感覚。「着払い」のような特殊なケースは別として。

 固定電話の通話料も,通常は発信側負担ですね。でも,最近普及してきたIP電話。同じ事業者どうしの通話料はタダですから,「発信側負担」とは言えないですね。

 昔,FAXが普及していたころ(もちろん今でもFAXはありますが,メールの普及でFAXの利用機会は確実に減ってますね),広告FAXをあちこちに送りつけてくる業者がいて問題になったことがありましたね。これ,通話料はもちろん送信側の負担なんですが,受信側で「紙代」を負担する必要あり,「なんで広告を受信するのに紙代を負担させられるんだ!」みたいなことが問題になりました。

 ところで,携帯電話の通話料。日本では発信者が全額負担なんですが,ほとんどの国では受信にも通話料がかかるらしいですね。これ,用件のある方が電話をかけるわけだし,電話をかける方が費用を負担するのがフツーだと思ってる日本人にとってはすごく違和感あります。携帯にセールス電話がかかってくることはあまりないけど,間違い電話がかかってきた場合,これに対しても受信者が通話料を負担するというのはどうにも納得できないです。

 あとはメール。メールってそもそも「私書箱」みたいなもので,送ったメールはサーバに保管され,読みたい人が読みたい時にサーバへ取りに行く,というのが本来の仕組みであり,発信側と受信側の双方が通信費を負担するものでした。でも,パソコンのネット接続料金は定額化が当たり前になってきて,パソコンに関してはメール送受信の費用負担をあまり意識しなくていいようになってきたと思います。

 でも,携帯のメール。これは相変わらず通信費を強烈に意識しますね。特にパケット従量制の場合には,大きなサイズのメールは送るのも受けるのもヒヤヒヤものです。でも,最近の携帯のメールって,「サーバへ取りに行く」のを意識せずに「勝手に送られてくる」ように設定することが可能で,多くの人はそうしているでしょう。でもこれ,メール本来の機能からすれば,利用者にはとても「過保護」な使い方。携帯に送られたメールはすぐにでも返事しないと悪いような「錯覚」を無くし,傍若無人に送られてくる宣伝メールに対抗するためにも,メール本来の使い方に戻って,「必要な時に取りに行く」という方法が携帯でも普及すればいいのにと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月17日 (水)

セクハラ

 5月16日の朝日新聞に掲載されていた,読者投稿の川柳。

   「セクハラを させないように 妻が秘書」

なるほどねー,例のトヨタのセクハラ事件を受けての川柳ですね。

 考えてみたら,職場に異性がいる限り,誰にでも「セクハラ」をされる危険性と,逆に「セクハラ疑惑」を受ける危険性はあります。200億円以上という多額の損害賠償を請求される可能性があるのなら,社長たるもの,万が一にも「セクハラ」と指摘されないように,一つ一つの行動・言動に細心の注意を払う必要があるでしょう。

 ところでこの川柳,「させないように」という表現は,明らかに当事者以外からの視点ですね。会社側の視点なのか,「妻」の視点なのかはわかりませんが。逆に,濡れ衣で「セクハラ疑惑」を受ける危険性がある当事者の立場からすれば,さしずめ,

   「セクハラの 疑惑を防ぐ 妻が秘書」

ってところでしょうか。もし配偶者が秘書だったら,何をやってもセクハラで訴えられる心配はないでしょうからね。

 考えてみたら,まったく同じ行為を実行した場合でも,それが好きな人どうしや恋人どうしだったら愛情表現になり,「なんでもアリ」の世界。でも,一歩間違えば「セクハラ」として多額の賠償を請求される。この差は紙一重で,面白いものですねー。

 このトヨタのセクハラ事件の真相がどうなのか,また,裁判の結果がどうなるのかは全くわかりませんが,こんなに多額の,「実害」以上の賠償がもし認められるなら,秘書の仕事をするよりセクハラ疑惑を引き出すような行動をとる方が遙かに「実入り」がいいような気がしますね。ちょっと不謹慎ですが。こういった「おとり捜査」まがいのことを民事でもやろうという人が今後現われないとも限らない。そう思うとコワイ世の中になったもんです。ふ~~。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年5月16日 (火)

変化するゴミ

 何ヶ月かに一回,町内の清掃,要するに道路のゴミ拾いを実施してるんですが,たかがゴミを拾うだけとはいえ,時の流れを感じさせてくれます。

 ここ何年かで気づくのは,ポイ捨ての空き缶の量が劇的に減ってきたこと。一昔前は,道路脇の空き地には大量の空き缶が捨てられていました。これ,ほとんど道路を走るクルマからのポイ捨てなんです。クルマから空き缶を捨てるのって,いったいどういう神経のドライバーかと思いますが,近年これが激減してきました。

 この理由は,まずはペットボトルの普及でしょう。ペットボトルって,飲み終わったり飲み残したりしても,キチンとキャップを締めればこぼれないし,ホント便利です。このため,空き缶と違ってクルマの中に散乱してもクルマは汚れないし,困らないということなんでしょうね。そしてもう一つの理由は,コンビニの普及だと思います。ドライブ中にコンビニで買った商品のゴミは,別のコンビニで捨てて,またそこで買い物する・・・というように,ゴミ箱の「共有化」システムが上手く成り立っていると思いますね。このコンビニのゴミ箱のおかげでポイ捨てが激減したのだと想像します。

 ところで,高速道路のサービスエリアのゴミ箱って,高速道路外からの持ち込みゴミが多くて,道路公団は頭を痛めてるという話を聞きました。たしかに僕も高速道路外のゴミをサービスエリアに捨てたことがありますね。すみません。道路公団では,高速道路外からのゴミをここに捨てるのを禁止しているようですが,逆に,高速道路で買った商品のゴミを一般道のコンビニで捨てたりすることもあるわけで,あんまり目くじらを立てなくてもいいのにと思いますが。

 話を戻して,町内の清掃をやっていて気づいたのは,空き缶のポイ捨てが激減したのに反して吸い殻のポイ捨てが相変わらず多いということ。この,吸い殻を道路に捨てる人の神経も僕には理解できません。ポイ捨てする人は,吸い殻っていずれ溶けてなくなるとでも思ってるんでしょうか。そんなことはないんです。必ず誰かが拾って掃除してるんですよ。

 あと,話は変わりますが,道路にタンやツバを吐く人がいますが,これもイヤですねー。ホント気持ち悪いし,踏んづけたりしたら最悪。これをする人,自分の家や会社の中でもやってるんでしょうかねー,不思議です。中国では,北京オリンピックに向けて,「道にタンやツバを吐いたら罰金」という制度ができたとか。日本でもこれぐらいやればいいのにって思います。ホント。

 でも,道路に吐かれたタンやツバは,腰パンの高校生がズボンで掃除してくれてるんで,道路はけっこうきれいになってますよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月15日 (月)

盗撮警官

 女性のスカートの中をデジカメで盗撮したとして,奈良県警は交通課巡査部長を県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕したというニュースがありました。調べによると,けがをした小学生を搬送する救急車内で,付き添いの母親のスカートの中を盗撮。また,事故を届け出た女性が車の破損部分を指さすためにしゃがんだ際にスカート内を盗撮。この巡査部長は事故処理中や非番の際に女性を盗撮していたといい,「仕事の時の方が堂々とできるのでやりやすかった」とか。

 警察官もまあ「人の子」ですから,いろんな「趣味」の方がいらっしゃいます。でもまあ,仕事中に堂々とやるのは止めて欲しいものですねー。

 これはあくまで警察官「個人」の犯罪ですが,警察組織の犯行による「盗撮」ならぬ「盗聴」事件が過去にありました。1986年,日本共産党幹部宅の電話が神奈川県警の警察官によって盗聴されていたという事件です。この事件は一旦「不起訴」になり,検察審査会が「不起訴は不当」と判断したもので,この事件によって「検察審査会」の存在が世に広く知られるようになったと記憶しています。

 戦時中ならともかく,当時の(今もそうですが)共産党が警察にとってそんなに重大な情報を持っているとはとても思えないのに,税金を使って盗聴をするという組織犯行は許し難いです。

 今,国会で「共謀罪」に関する審議が行われています。これは国際的組織犯罪防止のための条約を全会一致で承認したことによるものであり,何らかの立法が必要らしいですが,共謀罪の適用対象などに関して与野党間の意見が一致していないとか。この問題の本質は,たとえ適用対象が「組織的犯罪集団」と規定されたとしても,結局はそれを適用する警察・検察がどこまで信用できるかということだと思います。条約に従って「共謀罪」の立法が必要だとしても,過去の警察の組織犯罪を思い出すにつけ,警察が共謀罪を拡大解釈して適用するのではという懸念は消えないと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月14日 (日)

政党助成金

 政党助成金,法律上は「政党交付金」と言うそうですが,個人・企業・労働組合・団体などから政党への政治献金を制限する代わりに,税金から政党へ資金を出す制度として1994年に成立。助成金の総額は国民1人あたり年間250円となる額で,2006年の場合,総額317億3,100万円。これが国会議員の数と国政選挙の得票数に応じて配分され,自民党に約168億円,民主党に約105億円などが配分。自民党は収入の約6割,民主党は収入の約8割がこの政党助成金から賄われていると言われています。

 この制度に関しては賛否両論ありますが,たとえ国民1人あたり250円とはいえ,支持しない政党に対して税金から交付されるというのはどう考えても僕はイヤです。もっとも,企業や労働組合からの献金なども,従業員や組合員の意思とは無関係に献金しているわけで,問題の根は同じですが。

 これに関しては損害賠償を求める違憲訴訟にもなっていますが,東京高裁の控訴審判決では,「政党への寄付の自由は思想・良心の自由(憲法19条)の一側面である」としながらも,「控訴人の税金がただちに政党交付金として交付されるとは言いがたく,特定政党に寄付を強制されているとは言えない」として控訴棄却の判決。要するに,税金は「どの収入がどの支出」という関連づけはできない。つまり,税金の使途に関しては,納税者の立場としての民事訴訟にはそぐわないという判決。極めて理不尽な判決だと思います。

 この政党助成金,日本共産党だけは「違憲」として受け取ってないということで,これに関しては立派だと思っていたんですが,意外なことに党内や支持者には「受け取るべき」という声も多いらしい。セクハラ疑惑で離党した筆坂秀世氏が最近本を出していますが(その名も「日本共産党」),この本によると,獲得議席と得票数に応じ,ともかく民意を反映して配分しているのだから受け取ってもいいのでは というのが早坂氏の考え。もっとも,これには党の苦しい財政事情もあるみたいですが。

 この共産党が受け取らなかった助成金は,国庫に返還されるわけではなく,結局他の政党が「山分け」することになっているんですね。つまり,結果的に共産党へ投票した人の納税相当額は他の政党の助成金に流れているわけで,そう考えると,制度がある以上は有権者のためにも受け取るべきという気がします。でも,「違憲」と主張し,件の違憲訴訟も支持している立場上,今さら受け取れないということなんでしょうか。

 それにしても,自民党や民主党。党の収入の大半を助成金で賄っているということは,こちらも今さら戻れないということなんでしょう。結局,どの政党も今さら戻れない。このためこの制度は半永久的に続くということなんですね。お先真っ暗です。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年5月13日 (土)

教科書検定

 この4月から中学校で使われている教科書134冊のうち65冊に計208ヶ所の記述ミスがあったとか。「ひらがな」→「ひらなが」や,「遺志を継いだ」→「意思を継いだ」など。

 面白いのは,「ひらなが」は明らかにタイプミスだし,「意思を継いだ」は明らかにワープロ変換ミス。「いしをついだ」で一気に変換すれば,今のパソコンならほとんどが正しく変換できるはずなのにね。いずれも「手書き原稿」では絶対間違えないミスだったと思うので,「今の時代」を感じさせる誤字ですね。

 それにしても誤字208ヶ所とは多すぎる。これじゃ個人が書いてるブログ以下? 文部科学省の教科書検定って,いったいなんのためにやってるんでしょうね。こういった誤字が摘出できないなら,検定なんてやめるべきだと思います。

 ところで,憲法21条では「検閲」が禁止されており,過去には家永教科書裁判などもありましたが,最終的に最高裁は「教科書検定で不合格となった教科書でも一般図書として販売可能なのだから『検閲』ではない」と判断したそうです。でも,紛れもなく教科書としての「検閲制度」であり,僕はやっぱり違憲だと思うんですけどね。でもまあ,「検定不合格教科書」と銘打って販売でき,かえって売れたりするのは事実。そういえば僕も昔,家永氏の「検定不合格教科書」は買った記憶があります。

 でも,歴史教科書に対する文部科学省の「検閲」コメントなど見ると,これじゃ中国あたりが怒るのは無理ないと思うような,ばかばかしいコメントが多かったと記憶しています。そもそも政府による検定制度が無ければ,たとえどんな教科書が発行されても外交問題になることは無いんじゃないかと思いますが。

 かといって,検定制度を廃止してフリーにした場合,教科書の採択を教育委員会に任せていいのかということになり,これはこれで超心配。ホント難しい問題です。でも,義務教育の小中学校ならともかく,義務教育でもない高校の教科書にもこの検定制度が残っているというのは,なんとも腑に落ちないです。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年5月12日 (金)

公私混同

 先日の新聞記事に,会社のパソコンで送受信したメールを「監視」するという,システム部門管理者の話がありました。サーバには,社内のすべてのメールの送受信記録が保存された上で,「資料」「添付」「合コン」「待ち合わせ」などの特定のキーワードで抽出されたメールが,その管理者のパソコンに自動転送され,管理者はメールの中身をチェックしているという。この記事によると,従業員1,000人以上の大企業の65.5%が社員のメールを監視中または実施予定,中小企業でも3割を越えているとか。

 僕が勤めている会社でも,システム管理部門により,インターネット接続先サイトのチェックはもちろん,メールのチェックも実施しており,特定のキーワードにヒットしたメールは社外へは送れないしくみになっています。もっとも,どういうキーワードなのかは公開されていません。この記事に書かれていた「合コン」「待ち合わせ」なんかもそうなんでしょうか。でも,「合コン」はともかく,「待ち合わせ」なんてのは出張の下打ち合わせのメールでは使いそうなことばですよね。

 ちなみに,僕の会社では,専用のソフトでハードディスクの中身が暗号化されていて,盗難時の情報流出に備えるというセキュリティ対策が,すべてのパソコンに対して実施されています。かつ,パソコンからフロッピーやUSBメモリなどの外部媒体にファイルをコピーした場合,その内容がシステム管理部門でチェックできる仕組みになっており,外部への情報持ち出しが厳しく管理されています。

 この外部媒体へコピーした記録から,会社のパソコンを「私的」に利用していたのが発覚したという話を最近聞きました。なんでも,会社のパソコンで個人のブログの記事を作成していたとか・・・あ,これ僕のことじゃないですよ。

 たしかに,会社のパソコンで私的な文書を作成するといった「公私混同」は良くないと思いますが,会社に拘束されている時間といっても,ずっと仕事のことだけを考えているいうことはないでしょう。退勤後の予定を考えたり,家庭の用事を思い出したり,週末の予定を立てたり・・・こういったことを勤務時間中に「頭の中で」考えるのも厳密にいえば「公私混同」となってしまうわけですが,この程度のことは当然許されると思います。逆に,自宅に仕事関係の連絡が入ったりするなど,私的な時間が会社に「侵害」されるという,逆の意味での「公私混同」となるケースも多いでしょう。そういう意味でも,情報流出対策だけならともかく,ガチガチに社員の行動を監視して細かいことに目くじらを立てるというのもどうかと思いますね。そんなことを感じました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月11日 (木)

裁判員制度

 僕が映画ファンになったキッカケの映画は,高校生の時にテレビで見た「12人の怒れる男(1957年,アメリカ)」なんです。17歳の少年が起こした殺人事件に関して,12人の陪審員が討論しながら有罪か無罪かを判断するという物語で,誰が見ても有罪と思えた状況で,ひとりの陪審員が無罪を主張したことから始まり,次第に無罪判決へ流れが変わっていくというヒューマンドラマです。この映画を見た時,陪審員って面白そうだなあと思ったものです。そして,会社へ入ってから,知人が検察審査会の委員に選ばれたという話を聞き,羨ましく思ったこともありました。

 外国の陪審員制度とは異なるようですが,日本でも2009年に裁判員制度が導入されることが決まっており,裁判員は抽選で無作為に選ばれるとのこと。いつか選ばれるチャンスが来ないか,けっこう楽しみです。でも,「12人の怒れる男」のような劇的なドラマって,実世界では皆無でしょう。実際の裁判というのは,ほとんどが淡々としてつまらないものだと思います。この映画を見た人が裁判員になって,「よっしゃ,無罪にしたるでー!」なんて張り切られても困りますね。そもそもこの映画,弁護士すら主張していなかった矛盾点を突くなど,陪審員としては明らかに「行き過ぎ」だったと思うんですけど。ま,フィクションだからいいですが。

 それはさておき,10日ぐらい前の新聞に,裁判員制度に関して最高裁が実施した意識調査の結果が出ていました。それによると,裁判員として「参加したくない」という消極派は62%,連続して裁判に参加できるのは「3日以内」が39%,「1日でも無理」が29%。僕のように「参加したい」というのは少数派で,しかも現実には皆さん忙しく,なかなか参加は難しいようです。この裁判員制度,成功するかどうかは全く未知数ですが,そもそも,重要な判決の一端を,事件と無関係な一般市民に求めてもいいのかという疑問は消えませんね。一般人の持つ「先入観」「偏見」などを排除して公正中立な裁判ができるのかも疑問。もっとも,裁判官も人間。「先入観」も「偏見」も持たない裁判官って,ハッキリ言って存在しませんけど。

 ところで,裁判員制度導入に伴い,検察官による容疑者の取り調べ状況の録画・録音を試験的に行うということが,つい先日発表されました。取り調べの録画・録音については,自白の強要などの違法捜査を防ぐ観点から,日弁連が導入を強く要望してきた経緯があり,今回の決定については日弁連も「一歩前進」と評価。ただ,検察の都合がいい部分だけを録画して証拠提出する可能性などが残されていて不十分だと。

 たしかに,中途半端に録画した映像を見せられても信用できないんですが,われわれ一般市民は,つぎはぎだらけの「編集」した映像を日頃からテレビ番組で見せられて,ホンモノの映像と錯覚させられてますよね。気をつけないと危険です。検察による「ヤラセ映像」が制作されないことを切に祈ります。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年5月10日 (水)

未知との遭遇

 英国の国防省が「UFOは存在しない」と発表したとか。国防省が発表しなければならないほど,英国ではこの話題が盛り上がってたんでしょうか。英国の「UFO研究家」はさぞかし残念がっていることでしょうね。

 異星人との接触を描いた映画として,スティーヴン・スピルバーグ監督の「未知との遭遇(1977年)」が有名ですね。僕はSF映画が好きなんですが,中でもこの「未知との遭遇」は大好きな映画の一つです。UFOと遭遇するクライマックスシーンに至るまでの,あの「じらし感」というか「ワクワク感」がたまらなくいい。そして,想像を絶する,眩しく光り輝く宇宙船との遭遇。感動です・・・が,現われた異星人は,地球上の人間と同類と思える容姿。背格好がほぼ同じで,目玉が2つあって,手が2本あって・・・これ,ありえないのでは? 興ざめです。

 そもそも,今の人間の姿って,地球上で何万年もかかった進化の過程で偶然が重なり,たまたまこういう姿になっているだけ。また,地球上の他の生物も,小はアメーバから大はクジラまで,カタチも大きさもさまざま。地球外から来た生き物が人間とソックリなんていう確率はほぼゼロでしょう。しかも,地球の大気に触れてもヘーキとは思えない。人間を含む地球上の生物は,地球以外の星では(というか,大気圏から一歩でも外へ出たら),宇宙服なしには生きていけません。

 ま,映画は映画の世界として,UFOなり異星人が実在するかどうかというのは,人類にとっては大いに興味あるところで,いろんな想像がかき立てられて楽しいものです。僕の考えとしては,地球外のどこかの星に高度な文明を持つ異星人が存在する(存在した)確率はかなり高いと思います。ただ,その異星人が,地球人と巡り会う確率というのは,ほぼゼロだと思いますね。

 一つの星ができてから消滅するまでの何億年もの長い時間のうち,その星に生物が生きていられる期間はほんの一時期。その生物のうちのどれかが高度な文明を持つまでに進化する確率はかなり低いでしょう。ただ,そういった星は文字どおり星の数だけあり,しかも,天文学的な長い長い時間が経過しているため,宇宙に飛び出せるぐらいの高度な文明を持つ生物がどこかにはきっと存在しているでしょう。

 でも,同時期に複数の星で文明が存在し,かつ近くの星まで行くのに何千光年もかかる広い宇宙上では,それらが巡り会う可能性はほぼゼロと考えるのが自然でしょう。仮に万一巡り会ったとしても,地球人とは見た目も大きさも五感も全く異なる生き物。そもそも存在していても「見える」「聞こえる」という感覚が全く異なり,コミュニケーションを取ることは不可能だと思いますね。

 そう考えると,光と音で地球人と異星人がコミュニケーションした「未知との遭遇」,なんだか白けた気分になります。でもこの映画,夢があって大好きなんです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年5月 9日 (火)

活断層

 広島工大の研究チームが島根原発の近くに新たな活断層を発見したとかで,ちょっとした話題になってますね。この場所,電力会社の調査では従来から活断層はないとしていた場所だそうです。

 ところで,この「活断層」ということば,かの阪神大震災以降特に注目を浴びていますが,それ以前はあんまり耳にしなかったような気がします。そもそもこの阪神大震災が起こるまで,近畿地方って地震が少ない地域だと思っていました。というのは,僕は20年以上京都に住んでいたんですが,その間に震度3以上の地震があったのは,記憶ではたった1回きりなんです。その地震の時に初めて家の「柱時計」が傾いて止まったのを覚えています。オトナになって茨城県に引っ越したんですが,こちらでは震度3以上の地震って頻繁に経験しています。年に十数回は発生していると思う。

 地震予知を研究している組織もあるらしいけど,この組織,阪神大震災では全く役に立たなかったですよね。これまったく不要な組織だと思いますよ。そして,阪神大震災が起こった後で「近畿地方は活断層が多い」とか「実は神戸のあたりは地震の危険地帯だった」とか,ヘーキで言う専門家がいるのには驚きました。もっと早く言えよ!って。

 ちょっと脱線しましたが,原発を建設する際は,この活断層に関して念入りに調査するみたいですね。たしかに阪神地区には原発は全然ないです。阪神大震災クラスの地震が原発のある場所で起こったらと思うとぞっとしますね。だから,この島根原発の近くで見つかった活断層,けっこうヤバイんじゃないでしょうかねー。詳しいことは専門外なのでわかりませんが。

 ということで,大地震を避けるための最も確実な方法・・・それは,原発の近くに住むことなんです。実は,僕が住んでいる茨城県北部から福島県南部にかけて,上に書いたように震度3程度の地震が頻発しています。でも,このあたりは原子力施設がやたら密集しているんですよ。臨界事故を起こしたJCO(当時)の工場からも比較的近いんです。以前,日本の「活断層マップ」みたいな地図を見たことがあるんですが,たしかにこのあたりは活断層が全然なかったですね。小規模の地震は頻発しても,大地震が起こる確率は低いのかなと期待できます。大地震がコワイとか,阪神大震災に懲りた という方,ぜひ原発の近くにお住み下さい。地震に関しては超オススメです。ただし,ただし,チェルノブイリの事故のことも決して忘れないで下さいね。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2006年5月 8日 (月)

教科書配送制度

 財務省が教科書の配送制度にメスを入れるというニュース。

 無料で配られる小中学校の教科書は,出版社から「大取次」と呼ばれる書籍流通・販売大手6社,「特約供給所」と呼ばれる仲介業者53社,書店などの「取次供給所」3,640ヶ所を経由して届けられている。1903年に国定教科書制度が発足した際に官営の「特約供給所」や「取次供給所」を設置したのが始まり。戦後は民間企業になったが,新規参入はほとんどなく,ほぼ同じ配送制度が100年以上続いている。
 国は教科書予算として毎年約400億円を計上。うち85%が出版元,15%(約60億円)が配送料として仲介業者や書店に回る。財務省は,こうした中間業者を省き,出版社が直接宅配業者などを使って配送すれば経費は大幅に削減できると主張。「教科書を一斉に配る新学期以外の時期に業者は何をしているのか」(幹部)との声もある。一方,文科省は抜本的な見直しには慎重。(5月5日 asahi.com より抜粋)

 義務教育の教科書って,一般消費者が書店で選ぶことはできない。しかも,学校で全児童・生徒に対して一斉に配られるはず。つまり,学校単位に同じ教科書を必要部数配送すればいいだけですね。なのに,なんでこれだけの流通業者が必要なのか,たしかに理解できません。流通コストを含めた教科書の値段って,1冊いくらぐらいなんでしょうか。無償配布のため定価も記載されておらず,まったく不透明。こう考えると教科書の無償配布って,どうもうさんくさい。流通面だけでなく,不透明感いっぱいです。教科書に限らず,このような旧態依然のシステムって,まだまだ他にいっぱいあるんでしょうね。

 それにしても,財務省幹部の「新学期以外の時期に業者は何をしているのか」っていう発言は面白い。「新学期の仕事だけで1年間食べていけるだけのカネを払っているんじゃないか?」という疑いを持っての発言だと思うんですが,まあ,民間企業だし,まさか新学期時期以外は遊んでるなんてことはないでしょう。

 それを言うなら,役所こそ,年間通して仕事がまんべんなくあると思えないような部署がいっぱいありますよね。しかも公務員の場合,民間のように流動的に人を動かすことはほとんど無いと思います。僕自身の仕事上の経験からも,「人を流動的に動かして,常にまんべんなく皆が忙しすぎず,ヒマすぎす」という状態を作るのってホント難しい。でも,多くの民間企業はそれをやらないと潰れてしまうんですよ。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年5月 7日 (日)

美容院

 連休もいよいよ終わり。せっかくの9連休,なんとなくダラダラ過ごしてしまいました。本日は,少し柔らかめの話題で・・・

 連休中にヘア・カットに行ってきました(ベア・カットじゃなくて,ヘア・カットね)。女性が髪をカットする場合,ほぼ全員が美容院へ行くんでしょうね。男性の場合は,美容院派と理髪店派がいると思うんですが,どっちが多いんでしょうか。少なくとも年配者は圧倒的に「理髪店派」だと思います。

 で,僕の場合,こう見えても,ていうか,こんなオヤジのくせに「美容院派」なんです。もっとも,美容院に通うようになったのはほんの数年前からで,初めて美容院に行った時は,なかなかのカルチャー・ショックでした。

 まず,理髪店では髪をカットしてからシャンプーするんですが,美容院では,最初に(カットする前に)シャンプーするんですよね。シャンプーって,切った髪の毛をキレイに洗い流す目的もあると思ってたので,美容院で最初にシャンプーするのって,慣れるまでは気色悪かったです。

 カットのしかたは,やっぱり美容院の方が「自然」で好きですね。床屋に行った後って,いかにも「髪を切りました」って感じで,ビシッと揃ってるでしょ。あれがどうもイヤです。美容院はハサミを斜めに入れるので自然な形で仕上がる。床屋さんもぜひあの技を身につけて欲しいものです。

 そして,シャンプーのしかた・・・理髪店では前かがみみになって洗うのに,美容院では仰向け。これ,自分自身では絶対できない洗い方なんで,すごく違和感ありました。このシャンプーの時,仰向けになって足が開いてあられもない格好になるので,膝掛けをかけてくれます。でも,こんなん男性にはいらんで! って思いますが。

 この仰向けのシャンプーはキモチが良くて,時間が長くかかっても苦にならない。特にお腹の出ている人にとってはお腹が圧迫されないので快適なんです。あ,これ例えですよ,例え。僕は全然お腹出てないので,前かがみでもオッケーです。

 ということで,床屋にしか行ったことがない世のオジサンがた,ぜひぜひ一度美容院をお試し下さい。特にお腹の出ている人には超オススメです。ただし,「オヤジお断わり!」の看板が出てないことをよ~く確かめてから入って下さいね!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年5月 6日 (土)

病名告知

【asahi.com 5月4日掲載の記事より】・・・終末期の病名告知 患者本人46%,家族は96%
 全国の中小規模の一般病院で,余命が半年以下と思われる「終末期」の患者本人に病名を告知している割合は45.9%で,延命処置の希望確認はさらに低く15.2%だったことが,厚生労働省の研究班の調査で明らかになった。一方で,患者家族には病名告知で95.8%と高い割合で伝えており,終末期医療の現場で,患者本人の意向より家族の意見を重視する実態が浮かび上がった。
 また,抗がん剤治療などで積極的な治療を目指すか,緩和ケアに徹するかなど治療方針の確認も,患者が47.2%に対し,家族が83.4%。
 さらに,余命告知は患者本人には平均26.6%だが,家族には90.8%だった。

 以上が記事の内容です。要するに,終末期の病名告知・余命告知・治療方針の確認など,いずれも患者本人でなく家族に対してのみ行っているケースが多いとのこと。

 この記事,ハッキリ言ってショックです。というか,許せない。患者に正しい病名を告げることや余命を告げることは医者の「義務」だと思います。まして治療費を支払っているのが患者本人であった場合,治療費は「病名告知&治療」に対する対価の筈。治療費を支払っている人に病名を正しく伝えないのは詐欺同然だと思いませんか? なんの権利があって医者は患者に病名を告げないのか,理解できません。余命告知した場合の本人への精神的苦痛を考慮するという「思いやり」なんでしょうか。でも,告知しなかったことによる本人の精神的苦痛や,死の前にやるべきことができなかった場合の損失(たとえば,遺言を書けなかったとか,財産処理や仕事を引き継げなかったとか,「ガン保険」の加入を本人しか知らなかったとか)も当然予想されるので,医者が本人に告知しなかった場合には,その「損害」をどうするのかという問題が残ります。

 それとも,家族に告知しているので,あとは「家族にお任せ」ってことなんでしょうか。それではあまりに無責任すぎます。もちろん,患者本人が未成年の場合や禁治産者の場合などの例外ケースはあると思いますが,原則として患者本人に告知するのが医者の責務だと思います。仮にもし僕が患者の家族だった場合,医者が本人に告げなかったら,僕は必ず本人に告げますよ。

 もし患者へのアンケートを取ったとしたら,「告知して欲しくない」という患者は皆無だと思います。病名や余命に関して患者本人だけが「蚊帳の外」で,患者は疑心暗鬼に陥る・・・あまりにも悲しすぎませんか? 医者と患者の信頼関係を保つためにも,患者本人への告知は絶対必要だと思います。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年5月 5日 (金)

携帯メール

 1週間ほど前の朝日新聞に,高校生の「携帯メール恋愛」に関する記事が出てました。「告白され,つきあい始めるのはメール」「もうダメだと気づくのもメール」「別れ話もメールでやりとり」「メールの返事がなければ終わり」「絵文字のないメールは冷たくてイヤ」「絵文字がないと嫌われたんだと思う」・・・などなど。

 昔は相手との連絡手段は固定電話か手紙しかなかったし,好きな相手に初めて電話する時の,あの「勇気」と,心臓がはち切れそうになる緊張感・・・年配の男性なら誰にでも経験があるんでしょうねー。そういったハードルを乗り越えることなしに簡単に恋愛できてしまうのって,羨ましい限りです。

 僕も,この歳になっても絵文字入りの携帯メールをやりとりすることがあるんですが,「絵文字」って必要なんですねー,やっぱり。でも「絵文字がないと嫌われたと思う」というのはちょっと理解できませんが。

 この「携帯の絵文字」って,携帯会社が異なると正しく表示できないんで,基本的に「DoCoMo絵文字」が世の中のスタンダードになってるみたい。このためDoCoMoの携帯をなかなか手放せないんですよね。携帯会社を乗り換えても電話番号が変わらないというサービスが近いうちに始まるそうですが,その前に「異会社間絵文字自動変換サービス」をぜひ初めて欲しい気がしますね,個人的には。

 ところで,携帯メールに関連した面白いニュースを発見しました。
 フィリピンで大麻不法所持により逮捕されて死刑判決を受けたものの,無期刑に減刑された49歳の日本人男性受刑者が,フィリピン人女性と今年3月に獄中結婚していたことが分かった。刑務所内でのインタビューによると,妻(25歳)と知り合ったのは2000年12月。看守に金銭を渡して所持を見逃してもらった携帯電話で,日本人の知り合いに送ったつもりの携帯メールが番号間違いで彼女に届いたのが交際のきっかけだった。(5月3日の共同通信Webニュースより)

 う~~ん,大麻所持だけで死刑判決,看守に金銭を渡して携帯所持,さらに間違いメールがキッカケで獄中結婚・・・凄すぎます,フィリピン。今や,「偽メール」や「間違いメール」がどういう結果になるのか,全く予測できない世の中なんですねー。

 それにしても,メールだけで24歳年下の女性と恋愛に・・・なんか「頑張ろう!」という気にさせてくれたニュースでした。あ,いえ,こっちの話。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2006年5月 4日 (木)

東京裁判

 5月2日の朝日新聞に,東京裁判に関する世論調査結果が載ってました。唐突な感じがしたんですが,5月3日で東京裁判「開廷60年」だったみたいです。

 朝日新聞の見出しは「東京裁判『知らぬ』7割」となってましたが,記事を読むと,「東京裁判を知っているか?」の質問に対し,
  (1)よく知っている:4%
  (2)ある程度知っている:23%
  (3)裁判があったことは知っているが内容は知らない:53%
  (4)裁判があったことも知らない:17%
という世論調査結果。「東京裁判」という名前を少なくとも知っているのは(1)~(3)合計で80%なので,そこそこの「認知度」かと思いましたが,朝日流の見出しだと(3)(4)合わせて「7割が知らない」となるんですね。ま,どっちでもいいですが。

 それはさておき,朝日の社説の要点は「東京裁判には評価もあり,批判もある。国際的には,東京裁判の受諾と平和条約締約国への賠償不要をセットで戦後処理を受け入れた。国内的には,A級戦犯が責任を負うことで昭和天皇を含む多の人を免責した。東京裁判が不当だと主張するなら,これらを含む戦後処理を国際的にも国内的にもやり直すことになる。それを承知しておくべき」といった内容。これには,なるほどそういうものかなと思いました。戦後処理段階ならまだしも,今となっては遡れないし,受け入れざるを得ないということなんでしょうね。

 これに関連して,東京裁判で裁かれた「A級戦犯」が靖国神社に祀られているとこに対して,「抵抗を感じる:31%」「抵抗を感じない:63%」との調査結果。「抵抗を感じない」が意外と多かったんですが,もし自分が聞かれたらどう答えただろうと考えてみました。僕だったら,「靖国神社は一宗教法人であり,誰を祀ろうとその宗教法人の自由。その意味では抵抗を感じない。ただ,自分自身は靖国自体に抵抗があるので,参拝したりはしない」・・・こんな答えになるのかなと。

 そう考えると,靖国を信仰している人や定常的に参拝している人に聞くのならまだしも,そうでない一般人に「A級戦犯の合祀に抵抗を感じるか?」って聞くのはヘンだなと思いましたよ。

 それにしても,新聞の世論調査って,実施するたびにツッコミどころを提供いただき,ブログのネタ探しに事欠かないので助かります。はい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月 3日 (水)

気になったニュース

 最近のニュースで気になったものを,3つほど。

1.蛇行復活

 洪水対策として25年前に真っ直ぐにした釧路川を,釧路湿原の乾燥化を防ぐために元の蛇行した状態に戻す工事が始まるとか。事業費は約10億円で,当初の直線化事業(5億円)の倍かかるという。

 河川の直線化って,住宅密集地の洪水対策ならやむを得ないと思いますが,もともと釧路湿原で実施する必要があったのかは大いに疑問。さらに,わざわざ10億円かけて「戻す」ってのも理解できない。人工的に戻して仮に「蛇行」が復活したって,そんなもん「自然」とは言えないでしょう。今の地球の「自然」って,何億年も経過している途中の「一瞬の姿」であり,人手を加えて変えるべきものではない。これから何万年かかっても,自然に変化するままにまかせるべきだと思います。役所の曲がった考え方こそ「直線化」して欲しいもんですね。

 ところで,「5億円」とか「10億円」とか言われる事業費,工事代金として発注する金額ですね。事業に関与した役人の人件費などは入ってない(別枠)と解釈すべきです。この件に限らず。つまり「無駄遣い」となった額はもっと膨大でしょう。

2.世界に影響力のある100人

 米タイム誌が,今年の「世界で最も影響力のある100人」を発表。日本からは小泉首相が唯一選ばれたとか。選考理由は「歴代首相が政治駆け引きにたけた『さえない人物』ばかりだったのに対し,テレビを使って率直に語りかける人物像をつくり上げ,政治を『有名人の時代』にした」とか。ちなみに,昨年は日本からは渡辺捷昭氏(トヨタ自動車社長)と宮崎駿氏の2名だったらしい。

 小泉氏について,「テレビを使って語りかける人物像」というのは何となく当たっているかと思いますが,「世界に影響を与えた」というのはちょっと違うんじゃない? って思います。「アメリカから影響を受けた」の間違い?

 ちなみに,この人選,必ずしも「世界に良い影響を与えた」という意味ではないみたいです。ブッシュ大統領は例年選ばれているみたいだし,北朝鮮の金正日総書記も選ばれた年があるそうです。なるほど。

3.ホリエモンの保釈

 保釈された場合,逃走や証拠隠滅が許されないほかに,行動の自由が制約され,かつ事件関係者と会うこともできないらしいですね。でも「事件関係者」ってどこまでなんでしょう。ホリエモンの場合はライブドア関係者全員に会えないのかな? 他人事ながら,ちょっと気になりました。

 それにしても,前々から疑問なのは,起訴されてから刑が確定するまでの被告人って,有罪でも無罪でもない「宙ぶらりん」の状態であり,本来は「自由の身」であるべきだと思います。刑が確定するまで被告を勾留しておくのって,裁判所(というより検察)の都合ですよね。検察の都合で勾留するのに,保釈に際してなんで被告が保釈金を払う必要があるのか,釈然としません。

 凶悪犯の場合は,勾留は再犯防止という「公共性」の側面があるのは否定しません。その場合でも,拘置所内では人権面にそれなりに配慮すべきでしょう。拘置所の生活環境は刑務所並みに「劣悪」という話も聞くので。

 こういうことを言うと,「犯罪者の人権を守る必要があるのか?」みたいな意見を言う人もいるでしょう。でも,「真の犯罪者」かどうかを決めるのはあくまで裁判所。それと,被告が犯罪を認めているような場合には,刑確定まではある程度「自由の身」にして,被害者への損害賠償などの民事面の行動ができるようにする方が,被害者救済という点で有効だと思いますよ。あくまでシロート考えですが・・・

| | コメント (2) | トラックバック (2)

2006年5月 2日 (火)

阪急と阪神

 阪神電鉄が阪急ホールディングスに経営統合・・・このニュースが流れて,いちばん話題になってるのが「阪神タイガース」がどうなるかということらしい。阪神ってデパートも電鉄もあるのに,こっちを心配する人はいないのかな? って思います。

 で,多くの阪神タイガースファンは「阪急タイガースなんて,かなんわ!」「『阪急』にしたら庶民的で無くなるし,好きになれんわ!」みたいな発言。「阪急」という名前は阪神ファンにえらく嫌われもんです。でも,阪急側に言わせれば,「タイガースみたいなお下品なチームに『阪急』の名前付けてほしーないわ!」てな感じでしょうか。

 ちなみに,僕はかつての「阪急ブレーブス」のファンでした。実家の近くに阪急電鉄の駅があって親しみがあったし,阪急電鉄のあのシックなデザイン,高級感漂い「オトナの電車」って感じで好きでしたね。阪急ブレーブスも「オトナ」のいいチームだったと思いますよ。

 昔から野球観戦は好きだったので,関西に住んでいた頃は,西宮球場の阪急戦も甲子園球場の阪神戦も見たことがありますが,その差は歴然でしたね。西宮は「家族で安心して観戦できるファミリーな球場」というイメージ。一方,甲子園は「カタギの人間が入るにはちょっとコワイ球場」というイメージ。球場の快適さも西宮の方が断然上でした。当時は。

 ま,阪神が阪急ホールディングスに吸収されたとしても,「阪神」というのは地名でもあるし,球団名として残すには最適でしょう。地域名を冠する球団は,北海道・東北・千葉・東京・横浜・広島・福岡とだんだん増えてるし,それに加えて阪神。「地域密着」という面でいいことだと思いますよ。

 ところで,プロ野球の球団名に関する「トリビア」ネタを2つほど。

 まずは,この阪神タイガース。「Tigers」を正しく発音すると「タイガーズ」ですよね。その昔,僕が子供の頃は,間違いなく「阪神タイガーズ」と呼ばれてました。記憶違いじゃないと思います。ところがいつの日からか「阪神タイガース」に変わってしまった。これ,かつてのグループサウンズ「ザ・タイガース」の影響だと思います。グループサウンズ界の人気ナンバーワンだった「タイガース」という名前を耳にする機会があまりに多く,いつの間にか阪神も「タイガース」と呼ばれるようになったんだと思います。これ,あくまで僕自身の経験と推測に基づいていますので,悪しからず。

 もう一つのネタ。「福岡ソフトバンクホークス」の前身は「南海ホークス」なんですが,その前の一時期の1946年,「近畿グレートリング」と呼ばれていた時期がありました。ところが,この「グレートリング」ということば,女性の性器を表わすスラングだということが後でわかって,急遽翌年のシーズン途中に「ホークス」に変えたんだそうです。

 それにしても,昔からなんで球団名ってわざわざ意味のわかりにくい横文字にするんでしょうね。日本語でインパクトある名前を考えればいいのにって思いますよ。では。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年5月 1日 (月)

ネパールの皇太子

 ネパールの皇太子がまたまた交通事故・・・ネパール国王の長男,パレス皇太子(34)が29日夜,カトマンズ市内で自動車を運転中,猛スピードでバスと衝突し,そのまま逃走。皇太子は過去にも事故を起こしており,2000年8月,王宮近くでネパールの人気歌手をはね死亡させた。女性関係をめぐって歌手に注意を受けたことを根に持っての殺人との報道もあった。それ以前にもタクシー運転手をひき殺す事件も起こしているが,一切の処罰を受けていない。民主化運動で王室が存廃の危機にある中での皇太子の乱行は,国民の怒りに油を注ぎそうだ。(毎日新聞のWebニュースより)

 う~~ん,このネパール皇太子のハチャメチャぶり,面白すぎます。というか,ちょっとコワイ。交通事故起こして逃走ですよ,逃走! 日本の「閉ざされた皇室」じゃ,自分でクルマを運転することもできないだろうし,あり得ない事件ですね・・・と思いきや,調べたところ,皇室による交通事故というのが過去にあるんです。これ,1965年10月11日に,青山1丁目で三笠宮親王自身が運転する車で三重衝突事故を起こし,大きなけが人などは出なかったものの「書類送検」になったとか。いやはや,なかなか人間味があって好きですね。これがホントの「開かれた皇室」なのかな。

 ところで,この三笠宮崇仁親王,昭和天皇の実の弟であり,生粋の皇族の一員。「古代オリエント研究の権威」だそうで,東京女子大講師を勤め,青山学院大の教壇に立った事もあるとか。1958年2月には「紀元節には歴史的根拠がない」つまり「神武天皇は実在しない」と言った人です。歴史学者であり,本家本元の皇族から神武天皇の存在を否定する説が出たのは,非常に説得力があると思いますね。

 このように「万世一系」は,どこまでが神話の世界で,どこからが歴史事実なのかをキチンと区別する必要があるでしょう。今,世の中で言われている「万世一系」というのは,皇室の古くからの伝統としての概念であり,歴史事実ではないと解釈すべきですね。

 ところで,女性天皇を念頭に置いた皇室典範改正の話などが出ていますが(今は「待ち」状態で下火になってますが),これには賛否両論あり,それはそれで結構なんですが,いずれにしても「世襲」がベースになっていることには変わりがないですね。でも,「世襲のリスク」というのもちょっと気に留めておくべきではないかと思います。つまり,人間生まれながらにしてどんな職業にでも適合できるものではない。本人の性格や体力による「向き」「不向き」が必ずあるでしょう。天皇になったはいいが,ノイローゼになって勤まらない ということが無いとも限らない(もっともこれは世襲じゃなくても同じか)。この「向き」「不向き」に関しては,大正天皇の時代に,ある意味で「苦い経験」をしていると認識しています。

 さらに言えば,障害者として(場合によっては知的障害者として)生まれてくる可能性が,一定の確率で必ずあります。だからといって「天皇は選挙で選びましょう」と言っているわけではありません。世襲による天皇制を維持する限り,たとえ「不向きな人」や障害者であっても受け入れるだけの広い度量が国民に求められているんですよ ということが言いたいんです。

 タイトルの「ネパールの皇太子」の話から,ちょっとそれすぎ,「皇室のタブーに挑戦!」みたいになってしまいました。では。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

« 2006年4月 | トップページ | 2006年6月 »