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2006年4月 2日 (日)

大統領制

 「ポスト小泉」に誰がふさわしいか・・・世間でいろいろ言われてますが,しょせんこれを決めるのは自民党員。自民党の党員や議員が実質的に次期総理大臣を決める・・・なんか非常に空しいです。でもまあ,かつて自民党長老が総裁を決めていた「密室政治」の時代と比べると,マシにはなったのかも知れません。一方民主党は,後継者を「話し合い」で決めようとしているのが対照的。

 重要な問題は「住民投票」によって住民の意思で直接決めたいという思いがあるように,自国の代表はやはり自分で直接選びたいという願望は強いでしょう。このためにも,国会と内閣を完全に分離し,議院内閣制でなく国民が直接選ぶ「大統領制」が最も民主的だと思います。今,一部に憲法を変えようとする動きがあるけど,どうせ変えるならこの際,大統領制を導入して欲しいというのが僕の昔からの夢ですね。

 僕が理想と考える大統領制は,
(1)国会議員の内閣との兼務は認めない
(これによって,国会議員の「大臣になりたい病」は無くなり,純粋に「立法」の仕事に打ち込める)
(2)大統領選は「区割り」を一切しない,全国一律の直接選挙とする
(アメリカのような,奇々怪々な間接選挙はやめましょう)
(3)多選の禁止などはアメリカの例を参考にしてもいいかも
(4)選挙前に大統領候補は詳細な公約を出し,それを守ることを義務づける
(5)公約に無かった重要政策が新たに出た場合は,国民投票によって決める
(6)公約違反があった場合,有権者によるリコールも可能とする
などなど。

 1票の格差拡大と小選挙区制という,民意が完全に反映されていない今の選挙制度の下では,誰が総理大臣に選ばれても「自分が選んだわけではない」という不満が残り,悪政があった場合の「被害者意識」が消えない。その点,有権者が直接選ぶ大統領制であれば,結果に対して納得するしかないし,多少の悪政でも国民が直接選んだ「民意」だという点で「あきらめ」がつくと思いますね。

 ただ,国会と内閣が完全に独立した場合,解散権や法案の拒否権など,国会と内閣との力関係のバランスをどう保っていくかは考える必要があるでしょう。もっとも,現在の三権分立制度は,国会の多数政党が内閣を作り,その内閣が最高裁判事を選ぶという形であり,実質的には国会の多数政党が三権すべてを握っているに等しいという点は問題ですが。

 それと,直接投票の大統領制にした場合に心配なのは,ミーハー的有権者の動向に結果が左右されやすい点が気がかり。有名人だと当選しやすかったり,「話術やパフォーマンスだけが上手な人」が有利だったり。あと,直接選挙で代表を選ぶというのは,現在では地方自治体の首長を選ぶのと同じなんですが,地方政治の現状は,与野党相乗りの「共産党を除くオール与党」になってしまったところが非常に多い。もし大統領制を導入すると,国政もこうなってしまう危険性をはらんでおり,この点がちょっと心配かな。

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コメント

私も心情的には「国のトップは直接選挙で選びたいな~」と思います。

今、(ちきりんが)よくわかってないのは「象徴とはいえ、皇室のある国は、大統領制をとらない」という論理的な関係があるのかどうかという点。英国は政党政治、ドイツとフランスとアメリカには大統領(ドイツはちょっと特殊)でしょ。別の要因でこう分かれているのかしら??

簡便法として、自民党が「総裁指名選挙の選挙権を、選挙直前に党員になった人にも与える」としてくれたら、それでもいいかな~とも思うんですけどね。ありえないか。ありえないですね、はい。

ではでは

投稿: ちきりん | 2006年4月 2日 (日) 11時46分

 コメントありがとうございます。
 大統領制と王室との関係,関係ないと思うんですけど,たしかに不思議ですね。
 大統領制にすると,国会で自民党が過半数でも大統領は別の政党や無所属,なんて可能性がありますが,政権が不安定になるかも知れないけど,お互いに牽制しあって「いい政治」になるのも期待できると思いますね。

投稿: かば | 2006年4月 2日 (日) 14時39分

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