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2006年3月16日 (木)

眼には眼を

 山口県光市の母子殺害事件の上告審の弁論で,弁護人が「弁護士会の仕事がある」として欠席。これを受けて遺族の本村さんが「怒り」の記者会見をしていましたが,本村さんは当時「極刑にならなければ自分が加害者を殺す」と宣言して物議をかもしましたね。少年法のこと,遺族の気持ち,死刑制度の是非など,いろんなことを考えさせられた事件でした。

 この本村さんの「加害者を殺す」発言,いわば「眼には眼を」ということなんですが,「眼には眼を」と聞いて思い出す映画が二つあります。(ちょっと無理のある展開ですみません)

 まずは,その名も「眼には眼を(1958年,仏/伊)」というサスペンス映画。中東のある国で医者をやっている主人公が,妻を子宮外妊娠で亡くした男から復讐されるという,こわ~いお話。この映画,サスペンスとしての面白さ以外に,言葉が全く通じない異国での孤独感というか「心細さ」を巧みに表現した名作で,僕の大好きな映画です。ところがこの映画,ビデオもDVDも発売されておらず,レンタルもありません。かなり前のTV放映を録画したビデオが僕の「宝物」になっています。これホント「隠れた名作」だと思いますよ。

 もう一つは,日本映画の「大魔神」シリーズ(全3作)。戦国の時代,過酷な労役を領民に課していた領主が村の守り神である魔神像を破壊しようとしたところ,怒った魔神像が動き出して暴れるというお話。これ日本の特撮映画としては出色の傑作だと思います。この大魔神シリーズは,一貫して「眼には眼を」,つまり,領主や悪代官が民衆に対して行ってきた殺りくと同じ方法で,最後に大魔神に殺されるという設定になっています。最後はなかなかむごい殺され方なんですが,そのシーンで胸がすく思いがするんです。このシーンが痛快に思える自分自身に,人間の残忍さを見る思いがしてコワイです。

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コメント

うわー、うらやましいですね。私も今、目には眼をのビデオを探しています。子供の時に見て、そう何年か前にTVで録画しておいたんだけど、友人に貸して紛失されてしまいました。がっくりです、あの宿屋の蓄音機?の曲が妙に印象に残っています。

投稿: KOU | 2006年6月 1日 (木) 14時44分

 はじめまして。コメントありがとうございます。
 この映画,ホント名作なんですけどね。なんでビデオ発売もレンタルもないのか,不思議です。
 著作権切れまで待ちましょう・・・あと22年! そしたら僕のビデオをコピーしてあげますよ。

投稿: かば | 2006年6月 1日 (木) 23時27分

ありがとうございます。あと。22年楽しみに
待っております。この雰囲気で先日の、夜
恐怖の報酬の1952年度の、イブモンタンのやつ、見ました。同じく、フランス製で、あの医師を追い込んでいく俳優も出演しておりました。これも良かったですねえ。

投稿: kou | 2006年6月 2日 (金) 15時21分

 フォルコ・ルリという俳優ですね。「恐怖の報酬」も良かったですが,同じ俳優だったことは全然知らなかったです。ではでは。

投稿: かば | 2006年6月 2日 (金) 21時19分

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