2009年7月11日 (土)

福知山線脱線事故

 107人が死亡した2005年4月のJR福知山線脱線事故で,神戸地検は,1996年の現場カーブ付け替え時に自動列車停止装置(ATS)の設置を怠って事故を発生させたとして,JR西日本の山崎正夫社長を業務上過失致死傷の罪で在宅起訴。これを受けて,山崎氏は社長を辞任する意向を表明したというニュースがありました。

 山崎氏はカーブ付け替え当時の常務取締役鉄道本部長であり,地検は安全対策を統括する最高責任者としての義務を果たさなかった過失が山崎氏にあると判断したとのことですが,これに対して,「事故が起こったのは付け替えから8年半後であり,8年半後の事故を予想できるわけがない」「法人としてのJR西に責任があるとしても,個人に刑事責任を問うのは無理がある」などの声が出ています。

 刑法では個人の刑事責任しか問えないといっても,鉄道事故の責任を法人でなく一個人だけに問うというのは,ちょっと無理があるように思えます。しかもこの事故は,運転士によるスピード違反が直接原因。スピード違反の引き金となった原因を問うのではなく,安全対策責任者の刑事責任を問うというのは,素人感覚では大いに違和感ありますね。

 それよりも何よりも,事故が起こってから4年以上も経過した今になって起訴というのにも,めちゃくちゃ違和感あります。地検はいったい今まで何をしていたんでしょうか。「犯人捜し」にこんなに時間がかかるものなんでしょうか。ちょっと信じられません。

 そしてもう一つ,僕が違和感を覚えたのが,この事故で家族を亡くした遺族のコメント。山崎社長の起訴に対して,「旧経営陣の責任はなぜ問われないのか」など,遺族には批判の声も多いみたいです。

 でも,このような事故に対しては,法人であるJR西に対して民事で徹底的に争うべき問題ではないでしょうか。遺族が刑事上の問題に対して「あの人も起訴すべき」みたいな発言をするのは,僕にはすごく違和感ありますね。

 殺人事件のように,被害者が実質的に民事で争えないケースの場合は,被害者感情を刑事裁判に反映したいという心情はある程度理解できますが,このような事故では,刑事上の問題は検察にまかせておけばいいのにと思います。まあ,自分が当事者じゃないので,こんなことが言えるのかも知れませんが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月 8日 (水)

おかしな修正案

 参院与野党の一部議員は,衆院で可決された臓器移植法改正案(A案)の修正案を参院に提出。「脳死は人の死」というA案に対して,「臓器移植の場合に限り脳死は人の死」とする現行法の規定を復活させたとのこと。さらに,「虐待を受けた子どもからの臓器提供の防止策を改正案施行前に実施」「小児の脳死判定基準の検討」「臓器提供した人の家族への精神的ケアや支援」など6項目の付則を盛り込んだとか↓

Photo
   (asahi.comより転載)

 最近の記事でも書いたように,人の生死というのは最終的には本人の意思が最も尊重されるべきであり,脳死を人の死と判断するかどうかは当事者(本人または家族)が決めればいい問題だと思っています。その意味で,今回衆院を通過したA案が理想に近いと僕は考えています。これに対して,今回参院で提出された修正案(というか現行法)は,「臓器移植の場合に限り脳死は人の死」ということですが,これって,同じ脳死に陥った人に対して,臓器移植する場合は「死」を認めるが,臓器移植しない場合は「死」を認めない,つまり生かし続けなければならないということですよね。臓器提供の有無によって「死」の判定が異なるなんて,おかしすぎます。

 「6項目の付則」の是非は僕には判断できませんが,この修正案が提出されたことによって賛否が分かれる可能性が高まり,成案のための意見集約がさらに難しくなったらしいです。やれやれ。

 過去の関連記事:臓器移植法改正(2009年6月19日)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月 6日 (月)

左利き

 本日の朝日新聞の投書欄に「左手操作のデジカメが欲しい」という意見が出ていました。この投書者は,脳梗塞で右手がマヒしているため,左手で操作できるデジカメを探したけれど見つからずに落胆した・・・というような内容でした。

 今まで全然気にしたことなかったけど,たしかにカメラのシャッターボタンって,必ず右側にありますね。右手が使えない人はもちろん,左利きの人にとっても不便なんだろうなと,初めて気付かされました。統計によると,全人類のうちの約90%は右利きと言われていますが,言い換えれば左利きの人が10%もいるわけで,カメラなどは,左利きの人向けの商品があってもいいのにと思います。左利き用のカメラを1機種でも発売したら,絶対売れると思いますよ。

 あらためて回りを見渡してみると,右利きの人に有利になっているものがいっぱいあるのに気付きます。たとえばパソコン。マウスの「左クリック」は,右利きの人の場合は右手人差し指で操作するので,明らかに右利き用。でも,コントロールパネルの設定によって左利き用に変更できるので,これはこれでいいでしょう。でも,キーボード上にあるテンキーは,必ず右側に配置されているので,明らかに右利き専用ですね。左利き用に左側にテンキーが配置されたキーボードって市販されているんでしょうか。僕は見たことがありません。

 オフィスを見渡してみると,コピー機のテンキーなども必ず右側にあるので,右利きの人が操作しやすいようになっています。コピー原紙を自動送りするフィーダーも,原紙が右手でセットしやすいように,必ず右から左へ送るようになっています。また,電話機は,必ず受話器のコードが左側に付いていますね。これは,左手で受話器を持って,右手でダイヤルしたりメモを取ったりするという,右利きの人の使用を想定したものでしょう。

 片側に引き出しの付いた机の場合,基本的に右側に引き出しが付いているようです。これは,引き出しを右手で開閉できるようにという発想だと思いますが,右利きの場合,左側に書類等を置いて右手でメモを取ったりすることが多いので,デスク上のスペースは左側に広く取りたいです。このため,右利きの場合には,引き出しはむしろ左側にあった方が絶対便利だと僕は思います。多くの事務机の引き出しが右側に付いているのが,僕には不思議です。

 エレベータ内のボタンも,扉の片側にしかボタンがないタイプの場合は,僕の記憶では,ほぼ必ず扉の右側にボタンがあったと思います。これも右利き優位の一例でしょうか。駅の自動改札も,磁気切符の投入口や電子マネーのタッチ部はすべて右側ですよね。でも,右利きの人が右手に荷物を持って改札を通過する場合には,左側にタッチ部があった方が便利だと僕は思いますよ。特に新幹線なんかは,手ぶらで改札を通過する人は皆無で,ほぼ全員荷物を持っているわけで,右利きにとっては左側に投入口があった方が絶対いいです。

 これ以外に気付いたものとしては,腕時計のつまみ(竜頭)の部分は必ず右側にありますよね。これ,左利きの人にとっては扱いにくそうです。また,レストランなどで置かれる箸の向きや,ナイフとフォークの配置なども,左利きの人にとっては不愉快かも知れませんね。

 ちなみに,手や足に右利き・左利きがあるのと同じように,目や耳にも右利き・左利きがあると感じます。僕の場合,電話の受話器は必ず右耳に持ってくるクセがあるので,明らかに耳は右利きです。また,カメラのファインダーを覗く時も必ず右目。目もやっぱり右利きのようです。でも,飲む方だけは,どっちかといえば左利きかも。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月 3日 (金)

皆既日食

 皆既日食が7月22日に日本国内で見られるそうです。国内で見られるのは1963年以来46年ぶりとか。といっても,今回皆既日食が見られるのは奄美大島北部・トカラ列島・屋久島・種子島南部など,ごく一部の地域で,それ以外の地域は部分日食です。詳細は国立天文台のホームページなどに出ています↓

http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/index.html

 日食が起こるしくみというのは,太陽と地球の間に入った月によって地球から見た太陽が隠される現象で,このうち太陽が完全に隠れてしまうのが皆既日食です↓

Photo
 (国立天文台のホームページより)

20010621_2
(2001年6月21日ザンビアの皆既日食(同上ホームページより))

 日食が起こるしくみは常識として,7月22日に地球上のどの地点で皆既日食が見られるかというのも,このホームページに出ています↓

Mapworld

 皆既日食というのは,地球上のある地点が月の影になるわけで,地球のはるか上空から皆既日食を見た場合には,下の写真のように地表に影が見えます。この写真は,1999年の日食時に,高度約300~400キロの軌道を回っていたロシアの宇宙ステーショが上空から撮影した写真だそうです。(asahi.comから転載)

Photo_2

 さて,今回わが関東地方で見られるのは部分日食ですが,22日はちょうど所用で仕事を休む予定のため,時間が合えば日食の観察ができるかなと思い,ネットで「日食メガネ」を探してみました。その結果Amazonで見つけたのがこれ↓

Dvd

 「日本皆既日食列島」という,今回の皆既日食を紹介したDVDで,日食メガネとガイドブックが付録について1,635円。日食メガネ単体だと1,500円程度なので,これはおトクかなと,思わず買ってしまいました。こちらが付録のメガネ↓

Photo_3

 なお,部分日食を見る場合には,このような専用メガネが必要で,肉眼はもちろん,サングラスや下敷きやフィルムの切れ端などで見るのは大変危険だそうです。そして,このDVDに収録されていた皆既日食の代表的シーンがこれ↓

060

 皆既日食シーン満載のDVDを期待していたんですが,期待とはちょっと違っていて,どちらかと言えば,7月22日に奄美などで見られる皆既日食のための案内用ビデオという位置づけでしょうか。ちょっと宣伝っぽい気もしたけど,それでも,皆既日食に魅せられた人の興奮したインタビューには感動します。皆既日食を見た人は,異口同音に「世界観・人生観が変わった」みたいなことを言います。

 皆既日食の映像を見ただけだと,太陽が隠れて真っ黒になって,ダイヤモンドリングが見えて,コロナやプロミネンスが見えて・・・ということですが,実際に皆既日食に遭遇した場合には,空が真っ暗になって星が輝くなど,地球全体の変化が体感できるみたいで,とにかく,部分日食と皆既日食は全然別物だそうです。

 う~~ん,やはり皆既日食を,いずれは絶対見てみたい!・・・とは言っても,奄美へ行けるわけないし,仮に大金出して行ったとしても,もし当日の天候が曇や雨だったらパーですよね。もし空が曇っていたら,皆既日食の瞬間は,単に「空が真っ暗になるだけ」ってことですから。

 ところが,今回の次に国内で皆既日食が見られるのは2035年9月2日で,なんと,まさに僕が今住んでいる所で見られるんです。この時に皆既日食が見られる地域は,石川・富山・長野・新潟・群馬・栃木・茨城など,北陸と北関東の一部で,時間も午前10時すぎという絶好の時間だそうです。

 その時には,皆既日食が見られるエリアには,いったいどれだけ人が集まってどんな騒ぎになるんでしょうね。今から想像しただけでワクワクします。それでも,大多数の人は居住地や仕事などの関係で見ることはできないわけで,この時に見ることができるのは,国内に住む人のごく一部だけ。たとえ皆既エリア内に住んでいる人であっても,陽の当たらない場所で働いている人とか,電車を運転中の人とか,見ることができない人はいっぱいいるでしょうね。気の毒です。

 2035年というと今から26年後。僕はいったい何歳? まだ生きてるの? それまでここに住んでるの? という気もしますが,もし生きていたら,仕事は引退して「自由の身」になっているのはほぼ間違いないので,今から超楽しみです。

 とにかく皆既日食というのは,驚異の「怪奇」現象だと思いますが,それにしても,何十年も先の皆既日食の場所と時間の詳細が今から特定できてしまうということの方が,科学オンチの僕にとっては驚異です。ほんと。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月28日 (日)

世襲の是非

 携帯各社は,家族間の通話やメールが無料になったり大幅割引になったりするサービスを導入していますが,この場合の「家族」の定義ってどうなっているんでしょうね。別居の義母が僕と同じauを使用しているので,家族割引が適用可能なのかauのコールセンターに聞いてみたところ,「家族がどこまでの範囲かという規定は特にありません」との回答。なんじゃそれ? って思いましたが,「姓も現住所も違う場合に,家族であることの証明方法は?」と聞くと,「戸籍謄本をauショップに提示してください」とのこと。

 「家族」の範囲が何親等以内かと決まっていないというのもウソみたいですが,家族であることを証明する手段が戸籍謄本だなんて,今どきちょっと信じられない。携帯ショップのおねーさんに気軽に戸籍謄本を見せることのできる人なんて,少数派じゃないでしょうか。携帯各社が大々的に宣伝している家族割引制度ですが,携帯の名義が異なると家族であることの証明方法が壁となり,結局は割引適用できるケースは極めて限定的ということでしょうね。ちなみにドコモの場合は,コドモを含むファミリー割引の適用範囲は「3親等以内」と明記されていますが,住所も姓も違う場合にそれをどうやって証明するのかはわかりません。やはり戸籍謄本ということなんでしょうか。

 さて,「3親等以内」と聞いて思い出すのは,民主党の世襲制限規定でしょうか。民主党は,次期総選挙から,3親等以内の親族が連続して同じ選挙区から立候補することを禁止することを決めたそうです。もっとも,世襲議員の代表格である鳩山由紀夫代表ほか,現職議員でこの制限に該当する議員はいないらしいので,要するに該当者が出ないような条件を上手く選んだだけなんでしょうね。

 片や,自民党は世襲議員のオンパレードと言われています。あるメディアの調査によると,次期総選挙の立候補予定者881人(5月7日現在)のうち,親や親族から地盤を引き継いだ「世襲候補」は133人(15%)で,このうち自民党の立候補予定者の場合は33%が該当するとのことで,やはり他の党に比べて自民党の世襲候補者数は突出しているようです。

 このように,世襲議員に関しては色々話題になっていますが,政治家以外の職業の場合はどうなんでしょう。世の中には,経営者が世襲で選ばれる,いわゆる「同族経営」の大企業が多数ありますね。トヨタとかサントリーとかキャノンとか。同族経営には利点があるのかも知れませんが,不適格な人が経営者になるというリスクも当然あるでしょう。でも,一民間企業の経営に関することであり,一般人がどうこう言う立場にはありません。

 同族経営とまで行かなくても,いわゆる「縁故採用」は多くの企業にあるのではないでしょうか。縁故で採用された人が社員・元社員の親族だったら「世襲社員」ってことになり,民間の大企業には一定数の世襲社員がいると思われますが,それでも,「33%が世襲」なんてことはあり得ないし,もしそんな大企業があったら,そんな会社には絶対勤めたくないです。

 スポーツや芸術のように実力本位で決まる世界では,「長嶋茂雄氏の息子」というだけでメディアに注目されたりすることはあっても,最終的には実力第一となるので,比較的公正な世界と言えるでしょうね。もっとも,歌舞伎のように世襲が原則となっている分野も一部あるみたいです。歌舞伎に限らず,芸能人の場合は,実力よりも親の力や話題性が優先した「世襲芸能人」も少なくないですね。

 ということで,世襲の有無は分野・職業によってさまざまですが,「世襲が必須」というケースももちろんあります。代表的なのは皇室・王室でしょうか。皇室・王室は世襲だからこそ意味があると言えますが,結局は政治の実権を握っていないからこそ世襲が大衆に受け入れられていると言えるのではないでしょうか。国家元首が世襲で決まる北朝鮮のような国や,天皇が実権を握っていた旧憲法時代の日本のような国家体制には,どうしても無理が生じるでしょうね。

 民間企業の場合には世襲があっても許せますが,公務員や公益法人となれば話は別。財団法人「日本漢字能力検定協会」の前理事長と,その長男の前副理事長が背任罪で逮捕・起訴されたニュースがありましたが,公益法人にもかかわらず,親子で理事長・副理事長を勤めるなんていうことがどうやってあり得るのか,ほんと理解に苦しみます。

 これと同様に,公職である国会議員に世襲というのは許されないものなんでしょうか。たしかに,公的な選挙で選ばれる職業でありながら,世襲議員が多くを占めているというと現状は異様です。それに,この就職難の時代に「親が国会議員というだけで簡単に議員になれるなんて許せない!」というやっかみもあるでしょう。世襲議員に関しては賛否いろんな意見がありますが,その中でわかってないなーと思うのは,「世襲候補がイヤならその人に投票しなきゃいいじゃん!」みたいに,有権者が選べばいいという意見。

 比例代表区はともかく,選挙区選挙の場合でも,有権者の多くは候補者の経歴などよりも政党で選んでいるはずです。たとえば,世襲に反対している自民党支持者が,自民党の公認候補が世襲だからといって,民主党候補や共産党候補に入れるなんてありえない。つまり,今の選挙制度の下では実質的に有権者に候補者個人を選ぶ選択権がなく,「有権者が選べばいい」というのは筋違いです。

 やはり「本人に特別な才能や実力がなくても誰でもなれる」というシステムにこそ問題があるのであって,世襲かどうかというのは別問題だと思います。結局は,立法行為に必要な知識と能力があることを証明できるような資格試験制度を設けて,議員に立候補する人の資格要件を厳しくすべきだと思います。資格制にすれば,世襲かどうかにかかわらず不適格議員は淘汰され,弁護士の子どもが弁護士であっても誰も違和感を覚えないのと同じように,国会議員の子どもが国会議員になっても誰も文句言わなくなると思いますよ。

 過去の関連記事:こんな政治制度に(2008年6月22日)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月26日 (金)

COSMOS

 米国天文学者のカール・セーガン氏が監修したTVドキュメンタリー「コスモス(COSMOS)」という番組がありました。日本では1980年にテレビ朝日系列で放映されたので,ご覧になった年配の方も多いのではないでしょうか。僕もこの番組にめっちゃハマった一人です。宇宙に関するこんな見事なドキュメンタリー番組はそれまで見たことがなく,当時としては画期的でした。

 テレビ放映とともにカール・セーガン著「COSMOS」(日本語版)も刊行されました。この本は今でも僕の宝物です↓

Cosmos

 そして,約1年後に発行された「COSMOS(イラスト版)」。これも宝物です↓

Cosmos_2

 今だったら,気に入った番組はビデオに録画して保存しておくことができますが,この番組の放送当時は家庭用ビデオが普及するより前。テレビ番組の保存はこういった書籍で代用してましたね。というか,その後普及し始めたホームビデオを僕が欲しくなったきっかけは,映画のコレクション以外に,この「COSMOS」と,そしてNHKのドキュメンタリー「シルクロード」でした。「COSMOS」も「シルクロード」も,素晴らしいドキュメンタリー番組です。

 でも,僕がホームビデオを購入してからは,この番組が再放送されることはなく,悔しい思いをしたものです。このため,この番組は,僕の記憶の中では長年「幻のドキュメンタリー」となっていました。ところが最近,この番組の輸入盤DVDが販売されていることを知って,俄然欲しくなり,迷わず買ってしまいました。「Cosmos Collector's Edition)」というDVDで,7枚セットで全13篇の番組が放映当時のまま収録されています↓

Cosmosdvd

 このDVDの値段はAmazon価格で13,109円ですが,同じものがAmazon出品の輸入業者だと8,218円で購入できます。輸入盤でも日本語を含む7ヶ国語に対応しているので,英語が苦手な僕でもまったく問題ありませんでしたよ。

 ということで,本編スタート↓

Cosmos058

 そうそう,これこれ。このオープニング,この音楽。番組放映当時を思い出して興奮します。超懐かしいです。泣けます。この番組は視覚効果を狙ったシーンが多くありますが,すべてカール・セーガン氏自身のナレーションで進行し,ナレーションがほとんど絶え間なく続くにもかかわらず,それが全然苦にならないし,まったく飽きさせません。見事です↓

Cosmos059

 この番組は,「空想の宇宙船」に乗って地球外へ旅立つという設定。当時の映像は最近の高度なCGには遠く及びませんが,それでも放送を見た当時の感激がよみがえります↓

Cosmos060

 話の内容が,とにかくわかりやすい。宇宙と天文学に関する話題とともに,地球の歴史,生物学,数学,化学,量子力学,脳の解明から特殊相対性理論まで,本来なら難しい内容を超わかりやすく解説してくれます。「理系落ちこぼれ」の僕にも容易に理解できるので,「科学全般の入門書」としてもこの番組は最適でしょうね。

 そして,セーガン氏の根底にあるのが「宇宙を知ることは人間自身を知ることである」という考え。そして「人間は孤独ではない」と,地球外生命存在の可能性を語り,生命の宿る地球の素晴らしさを述べるとともに,環境破壊や核戦争への警告を発しています。

 なお,このビデオには,放映から10年後の最新情報を補足的に説明するシーンも挿入されています。10年後の解説シーンはこれ。セーガン氏も歳とりました↓

Cosmos062

 セーガン氏は1996年に他界していますが,地球外生命との遭遇を扱った小説(映画)「コンタクト」の原作者としても有名ですね。僕は小説を読んだし映画は何度も見ましたが,「コンタクト」にはこの「COSMOS」を彷彿させるシーンも多く,地球外生命の探索はセーガン氏の生涯のテーマだったみたいです。

 ということで,僕としては超オススメのDVDですが,米国で作られた7ヶ国版ということで,日本語字幕はちょっと怪しげ。たとえばこれ↓

Cosmos061_2

 「確立」は明らかに「確率」の誤字ですね。そしてこんなのも↓

Cosmos063

 「毎秒ごと」ってのは「重ねことば」で誤用ですよね・・・う~~ん,こんな細かいことを指摘するって,やな性格。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月21日 (日)

絞死刑

 今日は古い映画の感想です。1968年公開の「絞死刑」を見ました(監督:大島渚,出演:渡辺文雄,尹隆道,佐藤慶,石堂淑朗,足立正生,戸浦六宏,小松方正,松田政男,小山明子 ほか)。この映画は死刑問題を扱った大島渚作品ということで,そう聞いただけでワクワクします。前々から見たいと思っていたんですが,DVDはかなり高価で販売されていて,TSUTAYAのレンタル対象にもなかったのであきらめていたところ,最近CSで放送されていたものです。

 「絞首刑」ということばはありますが,「絞死刑」というのは造語。「絞首刑」と「死刑」をくっつけたということでしょうか。映画が始まると,いきなり観客に対して「あなたは死刑廃止に賛成ですか?」とか「死刑執行シーンを見たことがありますか?」みたいな問いかけがあり,超シリアスな映画だと思わせますが,予想に反して,コメディータッチの映画なんです。

 在日朝鮮人の死刑囚「R」は2件の強姦・殺人罪で死刑執行されたものの,意識不明のまま脈が停止せずに処刑に失敗。この死刑囚を蘇生しようとした時,「殺すために蘇生させる」という矛盾に対して教育部長・教誨師・医務官が対立します。そして蘇生した後,このまま生かすのか再度死刑執行するかで,また対立。さらに,蘇生した死刑囚は記憶喪失になってしまったため,「心神喪失状態にある時は執行を停止」という法に引っかかって刑が執行できないということでも対立。このあたりの関係者のやり取りはめちゃ滑稽です。

 このまま死刑執行場での密室劇がずーっと続くのかと思ったら,突然外に出て空想シーンに切り替わって,空想と現実が入り交じり,徐々に支離滅裂な世界に入っていきます。このあたりは大島監督らしい作品でしょうか。死刑制度問題・在日朝鮮人差別問題などを扱った重い映画ではありますが,映画に隠されたメッセージはかなりわかりづらいと感じました。なお,死刑執行に失敗して蘇生するというのはもちろんフィクションですが,この死刑囚は,実際にあった「小松川事件」という殺人事件の犯人という設定になっています。

 ちなみに,この映画の医務官役で出ている戸浦六宏さん(故人)は,大島監督の映画に多く出演していますが,僕の大好きな名脇役なんです。ちょっと人相の悪いところが悪役にピッタリで,テレビドラマ「ザ・ガードマン」(古すぎ?)の悪役で活躍していたのを記憶しています

 この映画は,今は使われなくなった差別用語がバンバン使われていたりするので,地上波ではまず放送されない作品でしょうね。ということで,レンタルがなくて見るチャンスが少ないという意味でも,一見の価値ある映画だと思います。CS「日本映画専門チャンネル」で,今後は6月30日・7月8日・28日に放送予定。興味ある方はぜひご覧下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月20日 (土)

JR乗り放題

 JR東日本は,12都県の普通列車と東京湾フェリーや京浜急行バスなどの路線が2日間乗り放題になる割引切符を6月20日から発売。鉄道やフェリーは高速道路料金の大幅値下げで利用客が落ち込んでいるため,夏の旅行シーズンに向けて連携して需要喚起するのが狙いとか。

 この切符の利用期間は7月20日~8月31日の毎日と9月の土曜・休日の連続する2日間で,値段は大人5,000円だそうです。特急券を購入すれば東北・上越・長野新幹線を含む特急が利用できるので,普通列車限定の「青春18きっぷ」と違って,ビジネスなどでも利用できる機会は多そうですね。ただし,乗り放題となる区間は首都圏のJR東日本を中心とした範囲のみです↓

Photo

 これに限らず,鉄道各社は高速道路に対抗して次々と新タイプの「割引きっぷ」を発売していて,5月8日から利用開始した「西日本パス」などが有名。この「西日本パス」の値段は12,000円(2日間用)または16,000円(3日間用)で,JR西日本とJR四国の全エリアとJR九州の一部エリアをカバーし,新幹線を含む特急も乗り放題です(指定席は利用回数制限あり)↓

2

 ただし,この「西日本パス」は「智頭急行」や「北近畿タンゴ鉄道」などの第三セクター路線は別料金。まったく独立に運行している三セクならともかく,JR特急がJR路線から連続して乗り入れているにもかかわらず別料金というのは理不尽で,利用客との間でトラブルが多発しているということが話題になっています↓

Photo
 (asahi.comより転載)

 「西日本パス」は,金・土・日・月のうちの連続2日(または3日)というところがミソで,ビジネス用途では多少使いづらくなっているものの,週末のレジャーや単身赴任者の週末帰省など,かなり広く使えそうですね。西日本在住の人がうらやましいです。で,JR東日本でも同等のフリー切符がないか探してみたところ,「大人の休日倶楽部会員パス」なんてのがありました。新幹線を含む特急が3日間12,000円で乗り放題です。利用可能エリアはこちら↓

Photo_3

 この切符はJR特急が乗り入れている「北越急行」や「IGRいわて銀河鉄道」などの三セクもフリー区間に含まれている点が「西日本パス」よりも良心的。また,JR西との境界駅である直江津よりもずっと西の,JR西エリアである福井までがカバーされているというのも便利。首都圏から北陸方面への旅行に使えるというわけですね。もっとも,この切符は50歳以上対象の「大人の休日倶楽部」会員限定で,曜日指定はないものの,利用期間はオフシーズンのみという制約もあります。この切符と「西日本パス」を組み合わせたら,上越新幹線→在来線特急→山陽新幹線というルートで,首都圏から九州まで格安で行って帰ってこれるじゃん! と思ったものの,利用期間が重ならないため,そんな裏ワザは使えないということなんですね。各社からさまざまなフリー切符が発売されていますが,利用期間や利用可能エリアなどが商品毎にまちまちで,ほんと複雑怪奇です。

 いずれにしても,最近のJRフリー切符はJR各社単位の地域限定商品が主流です。JR全線が乗り放題となる切符として「青春18きっぷ」や「フルムーン夫婦グリーンパス」がありますが,いずれも旧国鉄時代からの遺産。国鉄がJRに分割民営化されてからは,この手の全線フリーパス切符は発売されておらず,いずれのフリー切符も地域限定です。

 まあ,民営化されたからこそ,こういった多彩な割引切符が発売されるようになったと言えるのかも知れませんが,JRの地域ごとの分割民営化というのは,複数のエリアにまたがって利用する人(特に会社間の境界付近に住む人)にとってはやはり不便なものです。1本(ていうか2本?)のレールでつながった鉄道路線を複数会社に分割するのは,やはり無理があったと今でも思っています。JRの民営化はある意味成功だったと思いますが,郵政民営化と同じように,たとえば「鉄道運行」「駅舎管理」「路線整備保守」みたいに,業務毎に分割するという方法もあったのではないでしょうか。

 過去の関連記事:
  JRのサービス(2006年1月19日)
  分社化(2009年2月11日)
  JRもフリーパスを!(2009年5月7日)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009年6月19日 (金)

臓器移植法改正

 衆院は18日の本会議で臓器移植法改正案を採決し,原則「脳死は人の死」とし,臓器提供の拡大をめざすA案を賛成多数で可決。残りのB,C,D案は採決されないまま廃案に。ただし,参院でA案がそのまま成立するかどうかは不透明な情勢とか。

 この法案改正は,純粋に「人の死をどう判断するか」という問題というよりは,むしろ臓器移植の推進を目的とした改正だったわけで,その点に関してはちょっと抵抗ありますが,それはさておいて,臓器移植法改正案のA,B,C,D案って,結局何がどう違うんでしょう。比較的わかりやすく図示したのはこれでしょうか↓

Photo
 (asahi.comより転載)

 脳死状態になった人には意識も思考も感覚も何もないわけで,僕だったらそんな状態で生き続けたいとは全然思わないので,もし自分が脳死と判断されたら,迷わず「死」と扱って欲しいと願っているし,家族にもそのように意思表示しています。このように,自分が脳死状態になった場合には,生き続けたいと思わない人の方が多数派なのではないでしょうか。

 もっとも,肉親が脳死状態になった場合に生き続けて欲しいと思うかどうかは,経済的な事情も含めて,人それぞれの問題でしょう。このため,脳死を「人の死」と判断するかどうかというのは,その当事者(本人または家族)が決めるべき問題だと思っています。今回,脳死を「人の死」と認めるA案が採用されたとしても,脳死の人が全員一律に死と判断されるわけではなく,「法的に死と判断してもいい」というだけのことだと認識しています。その意味で,僕としてはA案が可決されたのは良かったと思っています。

 衆院では「A案はともかくD案でもよかった」と考えていた議員は多いらしいですが,参院では「衆院から送られるのがD案だったら可決されたのに,A案だったために否決された」となる可能性があるみたいで,こんな採決方法で本当によかったんでしょうか。なんだかすっきりしません。

 今回の衆院採決では,共産党が棄権し,他の政党は党議拘束を外して自由投票としたらしい。もともと各党の公約に明示された問題ではなく,党としての態度が明確になっていない法案なので,党議拘束を外したこと自体は正解だと思いますが,そもそもこんな重要な問題を議員の個人判断にまかせてよかったんでしょうか。

 選挙で議員を選ぶ場合,有権者の多くは,比例代表議員はもちろん,選挙区の議員であっても,結局は所属政党で選んでいるわけで,今回の「人の死をどう判断するか」みたいな政党色の薄い問題に対して,議員個人の考えを全面的に信頼してその議員や政党に投票しているわけではないでしょう。ほとんどの政党が党議拘束を外すような法案を国会議員個人の判断に委ねるというのは,どう考えても無理があります。こういう政治色の薄い問題こそ,議員に委ねるのではなく,国民投票のような方法で決めるのが理想的ではないでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月14日 (日)

総務相辞任

 日本郵政の社長人事をめぐる混乱の責任をとって,鳩山邦夫総務相が辞任しました。鳩山氏の大臣辞任というのは,僕にとってはどーでもいいことなんですが,たかが一会社の社長人事になんでここまでこだわったのか,僕にはなかなか理解できませんね。まあ,鳩山氏は,子どもがダダをこねるように,言い出したら聞かないところがあるので,今回も言い出して引っ込みがつかなかったということなんでしょうか。それとも「選挙目当て」のような,何かの打算があってのことなんでしょうか。

 鳩山氏は,東京中央郵便局建て替えに関する言動とか,草なぎ剛氏逮捕時の「最低の人間」発言と地デジポスター撤去とか,いろんな言動で騒がせてくれるのでちょっと心配な人ですが,その中でも「死刑執行は自動的に進めばいい」発言だけは,僕も共感できた言動でしたね。

 ところで,「離党するのか?」との記者質問に対して,鳩山氏は「仲間と相談して決める」とコメントしていました。なんで離党という話になるのか,この質問をした記者のセンスは理解できませんが,これを完全否定しない鳩山氏もまたコワイです。ていうか,こんな重要なことを自分自身で決められないというのも情けないものです。

 それにしても,よくわからないのは,この社長人事騒動が,なんで「郵政民営化 推進派 VS 反対派」みたいな構図で報道されるんでしょうね。鳩山氏は西川善文社長を更迭せよと言っているだけで,少なくとも表向きは「郵政民営化に反対」とはひとことも言ってないし,仮にもし西川善文社長が辞めたらなんで郵政民営化が後退すると見なされるのかが,僕にはイマイチ理解できません。

 ていうか,西川社長の続投を推している人(郵政民営化の推進派?)は,なんで西川氏でなければダメだと言うんでしょう。郵政民営化の推進ということだけなら,西川氏以外でも適任者はいると思いますよ。それとも,西川氏以外にやりたがる人がいないということなんでしょうか。よくわかりません。いずれにしても,多くの問題を抱えてこれだけ周囲から色々言われながらも「続投したい」という西川さん,アンタはほんと偉い! 僕だったらとっくに逃げ出してますよ。

 過去の関連記事:自動的に執行(2007年9月28日)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月12日 (金)

ダビング10の真相

 わが家のビデオ録画機は,ハードディスクのない,直接DVDに録画するという年代物のレコーダーなんです。最近このレコーダーが絶不調でTV番組の録画に失敗することが多くなり,この際なのでそろそろ買い換えようかと検討中。

 せっかくなので,最新の「ブルーレイ+ハードディスク」のタイプにしようかと思っています。それに,「ダビング10」が1年前に解禁となり,今売られている録画機もダビング10に対応済みらしいので,タイミング的にもいいかなと思っています。

 ということで,ハイビジョン録画機器のカタログを見て検討中なんですが,この手の商品というのはバリエーションが豊富すぎて,違いがホントわかりづらい。さらにややこしいのは,ディジタル放送の受信にはB-CASカードが必要で,テレビとレコーダーそれぞれにカードが必要なわけですが,BS/CS有料放送の場合は,契約したカードに対してのみ有効。テレビとレコーダーで独立に受信したい場合には,それぞれのカードに有料放送契約が必要となってしまうため,通常はカード1枚のみ契約し,契約カードをレコーダーに入れておき,有料放送を録画せずに見るだけの場合はレコーダー経由で見るという方法が一般的でしょう。あるいは,有料放送を見たり録画したりする都度カードを差し替えるという方法もあります。う~~ん,ややこしい。

 わが家のハイビジョンテレビはシャープのAQUOSなんですが,シャープ製の「ハイブリッドダブレコ」タイプのレコーダーだとAQUOSとi.LINKケーブルで接続することにより,テレビからのハイビジョン出力をレコーダーで受けて録画することもできるみたいです。この方法だと,ダブルチューナータイプのものに比べて安価だし,カード差し替えなどの手間も省けていいですね。うん,これで決まり!・・・と思ったんですが,カタログをよく読むと,「i.LINKで録画した場合はダビング10になりません」との注意書きがあったので,この方法は却下。う~~ん,ディジタルの世界って,ほんと奇々怪々です。

 さらに,ダビング10の説明のところに,「ディジタル放送番組のすべてが『ダビング10』になるわけではありません」との小さな注意書きが。あれ?? ディジタル番組は無条件にダビング10対応になると思ってたんですけど・・・・

 ネットで調べてみると,たしかにその注意書きのとおりで,番組によってダビング10対応のものと非対応(コピーワンス)のものがあるらしい。しかも,ある番組がダビング10対応かどうかは,録画したリストに表示されることでわかるらしい。つまり,録画前でなく録画した後でないとわからないということ。なんじゃそれ? さらに調べたところ,地デジやBS無料放送はほとんどがダビング10対応で,BS/CSの有料放送は基本的に非対応らしいです。

 昨年の北京オリンピック開催に合わせて鳴り物入りで解禁となった「ダビング10」ですが,どうやら真相はそういうことらしいですね。ちょっと期待外れでした。それにしても,ディジタル放送というのはわかりにくいシステムです。

 過去の関連記事:ダビング10(2008年6月20日)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月11日 (木)

ビジネスマナー

 世界14ヶ国でレンタルオフィスを展開している「サーブコープジャパン(株)」が,13ヶ国を対象にビジネスマナーに関する調査を実施。それによると,ビジネスマナーが厳しい国について「日本」を挙げた人が62%にのぼり,断トツで1位だったとか。ふ~~ん,そうなんですね。

 また,ビジネスマナーに反していると思う行為を複数回答形式で尋ねたところ,1位は「不適切な言語の使用」で79%,2位が「出社時に挨拶をしない」で77%,3位が「部屋の中で大声で話す」で66%だったそうです↓

Photo
 (サーブコープジャパン(株)のホームページより)

 この中には「上司をファーストネームで呼ぶ」「メールで笑顔やキスマークなどの絵文字を使う」なんてのがありますが,ビジネスマナー違反という以前に,日本ではこんな光景をほとんど見ないような気がしますけどね。

 僕が思う「ビジネスマナー違反」の断トツは「時間を守らない」「期限を守らない」なんですが,当たり前すぎて選択肢に用意されてなかったみたいですね。また,先日の記事にも書いた「書類にツバをつける人」は,やはり絶対イヤです。

 この際なので,これ以外に僕が不快と感じるビジネスマナーを挙げちゃいましょう↓
(1)靴を脱いで椅子の上であぐらをかく人
(2)パソコンのディスプレイに直接指を触れる人
(3)客先訪問などの改まったシーンで上着のボタンを外している人
(4)会議中に鳴ったケータイに必ず出て席を外す人
(5)オフィスで爪切りする人(自宅でやって下さい!)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月 7日 (日)

不明朗な航空運賃

 6月4日の静岡空港開港に伴い,新航空会社「フジドリームエアラインズ」(FDA)が7月23日から就航開始する予定とか。この新会社の就航路線は,福岡や新千歳などの乗客数が見込める路線をあえて避け,静岡と小松・熊本・鹿児島を結ぶ3路線。大手との運賃競争に巻き込まれて苦戦するのを避けたとのことです↓

Fda
 (asahi.comより転載)

 たしかに,全日空や日本航空などの大手航空会社との競合路線を運航する新規参入会社は,運賃の安さがセールスポイントで,新規参入のおかげで大手の航空運賃も劇的に下がってきたと言えます。そういえば,僕とは別会社の知人の場合,「福岡行きはスカイマークの使用を会社から義務づけられていて,そのためANAやJALのマイレージがつかなくて残念」とこぼしてました。今や経費節約のため,スカイマークなどの低運賃便の利用を義務づけている会社があるんですね。

 ちなみに,6月22日(2週間後)の羽田→福岡の航空運賃を調べてみると,全日空は以下のとおり↓

Ana0622

 一方のスカイマークの航空運賃は以下のとおり↓

Sky0622

 このように,普通運賃だと片道20,000円もの差があり,7日前購入の割引き運賃でも,その差は1,300円~10,200円となります。これだけ運賃に差があると,大手航空会社を利用した場合の付加価値というのは,いったい何なのかと思えます。それにしても,早期購入割引で半額以下になるという大手の運賃も,不明朗感いっぱいですね。

 ところで,先週は宮崎県へ出張に行って来ました。僕はいつも全日空を利用していますが,全日空の羽田~宮崎便の場合,SNA(スカイネットアジア航空)との共同運航便(Code sharing)というのがあります。つまり,ANA便として予約・購入が可能でANAマイレージもつくものの,実際の運航会社はSNA。このため,機材も乗務員も機内サービスもすべてSNAが実施します。たとえば6月22日の羽田→宮崎便の運航表は以下のとおり↓

Ana0622_2

 ここで「SNA運航」と書かれたのが共同運航便で,12便のうち過半数の7便が該当します。ANA便でもSNA便でも運賃はまったく同じですが,僕の経験では,サービスにはかなり差があると感じます。SNA便の場合,機体はボーイング737と一昔前の機種で,ビデオやオーディオのサービスもありません。シートが合成皮革になっていて多少の高級感があるものの,ヘッドカバーがないのがイマイチ。そして,機内サービスの飲み物の種類が少ないし,ANAでお馴染みのアメのサービスもありません。

 この程度の機内サービスの差だけなら,たいした話じゃないですが。何よりも気に入らないのは,SNAは出発時刻が遅れる確率がかなり高いこと。僕のこれまでの経験では,SNAが定刻出発する確率は3分の2ぐらいです。それでなくてもSNA便はANA便に比べて所要時間がかかっているのにね。上の時刻表によると,ANAの羽田→宮崎所要時間が1時間35分~40分なのに対して,SNA便は1時間45分~55分と10分程度長くなっています。機体が古いからなんでしょうか。理由はよくわかりません。

 でもまあ,多少のサービスの差があっても運航会社が違うのでやむなしと思っていたし,全日空便として予約しているので運賃が同じで当然と思っていたのですが,つい最近,SNAの運賃表を見てびっくり↓

Sna0622

 これは同じ6月22日のSNAの運航表ですが,SNAの単独便が1便もなく,すべてANAとの共同運航便なのはいいとしても,運賃に大きな差があるのは驚きです。普通運賃で8,200円,往復運賃では9,700円もの差があります(いずれも片道分の運賃)。なお,7日前購入の割引き運賃の場合の差は1,000円~4,000円となります。同じ便でも,早期に購入したりツアーで購入したりすると大幅に安くなるなど,航空運賃というのはもともと超不明朗ですが,同じ便をまったく同じ日に同じ条件で購入しても,運航会社から直接購入した場合と大手航空会社から購入した場合でこんなに価格差があるなんて,まったく理不尽ですね。これだけの価格差がありながら,利用者にとってのメリットが,大手のマイレージがつくだけというのは許せません。それとも,航空機事故に遭った時の保証が大きく違うなんていう,笑えない差があるんでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2009年6月 2日 (火)

消えたマスク

 新型の豚インフルエンザは,新たに感染者が出た地域もあるようですが,逆に終息宣言が出された地域もあったりして,結局国内はどういう感染状況なのかよくわかりませんが,以前ほど騒がれなくなったのは確かみたいですね。僕は先週名古屋地区へ出張し,休日は繁華街へ出てナゴヤドームで野球観戦などしましたが,潜伏期間が過ぎても発症していないので,とりあえず「野球感染」はなかったみたいです。良かった良かった。

 それにしても,名古屋の街中でも,帰路の新幹線の中でも,東京都内の人混みの中でも,マスクをしている人はあまり見かけず,新幹線の中でマスクしている自分だけがアホみたいでしたよ。このように,マスクを着用している人はほとんどいないのに,どこの店に行ってもマスクは売り切れ。マスクはいったいどこへ消えてしまったんでしょうね。不思議です。

 マスクが店頭から消えてしまったのに,出張訪問先の名古屋の会社では,全員マスクの着用が義務づけられていたため,花粉シーズンに買ってストックしてあったマスクを持参して,毎日着用していました。僕は花粉シーズンでも,花粉のひどい日の出退勤時ぐらいしかマスクは着用しないので,1日中マスクをして仕事するなんてのは初めての体験。慣れるまでは違和感あったけど,慣れてしまうとなかなかいいもんだと思えてきました。

 インフルエンザというのは,感染した人がくしゃみなどをした際の飛沫を周囲の人が吸い込むことで感染していくものなので,感染している人がマスクをするのは感染拡大防止の効果があるものの,感染していない人がマスクをしても効果はあまりないと言われています。でも,先週ずっとマスクを着用していた経験からすると,マスクには,自分の手がうっかり口に直接触れてしまうことを防ぐ効果がありますね。電車のつり革・ドアの取っ手・階段の手すり・エレベータのボタン・パソコンのキーボードなどなど,手は不衛生な所にしょっちゅう触れていますが,無意識にその手を自分の口につけたりするものです。そう考えると,マスクの感染防止効果は大きいかも知れません。

 それに,携帯のメールを見て思わずニヤッと笑ってしまうような恥ずかしい場面でも,マスクをしてたらそんな表情を隠せます。こういう点でも,マスクってけっこう便利だなと感じました(笑) また,マスクをして外を歩いる時に,たとえばイヤな上司にばったり出会っても知らんぷりできるという点でも,顔を隠せるマスクというのは便利なものです。でも,会社の中だと,マスクをしていても,知っている人ならだいたい見分けがつきますよね。人間というのは,顔の一部分を見ただけで誰だかわかってしまうほどのパターン認識能力を持っているものです。

 ところで,一時的に外したマスクを机の上などに無造作に置く人がいますが,これって無神経ですよね。感染防止が目的のマスクには,ウィルスが付着している可能性が大きいということ。他の人への感染防止という意味で,使用済みのマスクを机上などへ放置しないで欲しいものです。同じように,オフィス内の共用の屑入れに使用済みマスクを捨てるのも困ります。

 オフィスの屑入れと言えば,鼻をかんだティッシュは共用の屑入れには入れないで欲しいですね。花粉シーズンになると,オフィス内の屑入れをティッシュで山盛りにしている人がいるけど,ほんと気持ち悪いです。このため,僕は必ずティッシュはトイレ内のゴミ箱や蓋付きのゴミ箱などにわざわざ捨てに行くようにしていますよ。これって,僕の方が神経質すぎるんでしょうか。

 さて,明日から今週末まで,またマスク持参で西日本へ出張です。ではでは。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月31日 (日)

衆議院解散はいつ?

 与党内では総選挙の先送り論が根強いため,総選挙は9月10日の任期満了に限りなく近づくことになりそうです。これに対して,民主党の鳩山代表は,「与党がやりたいことは全部できただろう。なんで8月以降に延ばす必要があるのか」と語り,一刻も早い衆院解散を求めたとか。民主党としては,党首が交代して新鮮なうちに早く総選挙をして欲しいということなんでしょうね。

 たしかに,福田前総理は,「総選挙に勝てる新しい体制で総選挙に臨むため」みたいな理由で昨年9月に総理を辞任しており,すぐにでも解散総選挙という雰囲気にあったのは事実で,現総理がいまだに解散しないのは「解散から逃げ回っている」と言われてもしかたない状況でしょう。

 これだけ長い間衆院解散がないと,過去にはどういう根拠で解散していたのか思い出せませんが,そもそも衆議院解散というのは,誰の判断でどういうタイミングで実施すべきものなんでしょう。

 日本国憲法第69条には「内閣は,衆議院で不信任決議案を可決された時は,10日以内に衆議院が解散されない限り総辞職をしなければならない」との規定があり,内閣不信任に対する対抗措置としての解散権が明文化されています,それ以外には,憲法第7条に「天皇の国事行為」の一つとして衆議院の解散が規定されています。天皇の国事行為といっても「内閣の助言と承認」に基づくものであるため,解散権は内閣総理大臣にあるというのが通説となっているようです。衆議院解散が内閣の特権であるかのようなはっきりした記載が憲法にないのは意外で,ちょっと心もとない気がします。このためか,2005年9月の郵政解散に対して違憲訴訟が起こされるなど,衆議院解散に関して問題視されるケースも過去にはあったみたいです。

 この2005年の郵政解散は,めちゃくちゃな理屈での解散でしたね。郵政民営化法案が衆議院でかろうじて可決されたものの参議院では圧倒的多数で否決。これを受けて郵政民営化法案が可決されたはずの衆議院を解散した小泉内閣の判断というのは,ホント理解に苦しみます。ところが,総選挙の結果は自民党の圧勝となり,仮に参議院で否決されても衆議院の再可決で法案が成立する3分の2以上の議席を与党が確保。そして,参議院はこの結果を受けて一転して郵政民営化法案可決ということになり,解散の論理はむちゃくちゃと思えたものの,小泉内閣にとっては結果オーライの解散総選挙だったと言えるでしょう。

 ただ,この総選挙の結果に関係なく野党の大半は一貫して郵政民営化に反対し,自民党内で反対を貫いた人は党を追われるなどしたため,結果的には「参議院自民党の郵政民営化反対議員の態度を反対から賛成に変えさせるための解散総選挙」という,ずいぶん身勝手な衆議院解散だったと言えるでしょうね。

 話を戻して,内閣に絶対的解散権があるという憲法上の根拠が乏しい件はさておいても,どういうケースで解散するのが正しいかというのは,結局はっきりわかりません。与党も野党も,結局は自党に有利なタイミングでの解散を画策しているだけではないでしょうか。そこで,この際,お互いに恨みっこ無しで,内閣による衆議院の解散は認めないように憲法を改正してはどうでしょうか。そもそも大統領制でない議院内閣制の下では,国会が多数を占める政党によって内閣が構成されるため,その内閣に国会の解散権を認めるのは多数政党に権利が集中しすぎてアンバランスと言えます。

 解散をなくす代わりに,任期は2~3年程度に縮めましょう。ただし,例外措置として,総理大臣が辞任した場合や内閣が総辞職した場合には,首班指名の前に解散総選挙することをルール化して欲しいですね。でも,そうなると,衆議院議員の任期よりもはるかに短い周期で,毎年コロコロ総理大臣が変わったりすると,毎年総選挙をする必要が生じてしまいますが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月30日 (土)

実名検索

 「同姓同名辞典」という面白いサイトを見つけました↓

http://www.douseidoumei.net/

 このサイトによると,全国の苗字のランキングは以下のとおり。佐藤さん・鈴木さん・高橋さんは,やはりベスト3でした。
   1位:佐藤(446,662件)
   2位:鈴木(394,339件)
   3位:高橋(328,106件)
   4位:田中(309,340件)
   5位:伊藤(251,059件)
   6位:山本(250,495件)
   7位:渡辺(250,010件)
   8位:中村(244,921件)
   9位:小林(237,059件)
  10位:加藤(198,992件)

 さらに,名前(ファーストネーム)の順位は以下のとおり。
   1位:清(165,439件)
   2位:勇(146,640件)
   3位:茂(145,897件)
   4位:博(141,030件)
   5位:実(136,630件)
   6位:進(130,399件)
   7位:弘(113,874件)
   8位:正(111,327件)
   9位:勝(105,862件)
  10位:隆(102,138件)

 そして面白いのが,フルネームの順位。全国で一番多い姓名は,「姓の1位」と「名前の1位」の組合わせとなる「佐藤清さん」ではなく,「田中実さん」だそうです↓
   1位:田中 実(2,620件)
   2位:鈴木 茂(2,470件)
   3位:鈴木 実(2,301件)
   4位:佐藤 清(2,272件)
   5位:高橋 清(2,248件)
   6位:佐藤 正(2,231件)
   7位:佐藤 進(2,178件)
   8位:鈴木 清(2,164件)
   9位:田中 稔(2,071件)
  10位:鈴木 博(2,039件)

 この順位が,全国合計と都道府県別に集計されていて,たとえば自分と同姓同名の人が何件ぐらいあるのかを調べることもできます。このデータの利用価値ははっきりしませんが,なかなか面白いですね。でも,このデータベースはいったいどうやって作られたんでしょう。名前が男性名に偏っていることから,電話帳などの世帯主名から調べたのかなと想像しますが。

 さて,自分の実名でググった場合,いったいどんなサイトがヒットするのかというのは興味あります。もっとも,同姓同名の有名人がいる人の場合は,その有名人に関連したサイトが大量にヒットしてしまうので,役に立ちません。また,ありふれた名前の場合も大量にヒットしてしまいます。たとえば姓名数1位の「田中実さん」の場合のヒット件数は,約37万件でした。

 で,僕も自分の実名で検索してみました。すると,ヒットしたのはたった10件。意外と少なくてほっとしたような,がっかりしたような・・・でも,けっこう笑える検索結果でした。

(1)まずは,僕と同姓同名の男性(住所不定無職)が何かの犯罪で逮捕されたなんていう記事が。いやはや,ドキッとしましたよ。

(2)これとは別に,埼玉県在住の,僕と同姓同名の別人に関する記事も3件ヒットしました。

(3)「名前占い」なんていうサイトにもヒット。

(4)上に紹介した「同姓同名辞典」のサイトにも2件ヒットしています。

(5)そして,まさにホンモノの自分が出ているサイトに2件ヒットしてびっくり。特許を公開しているサイトで,会社から出願した特許に実名が入っているためにヒットしたものです。特許出願や論文発表などをすると,個人の実名が知らない間にネット上に流れてしまうということなんですね。ちょっと気持ち悪い。

(6)最も気色悪かったのが,Amazonの「ほしい物リスト」というサイトにヒットしたこと。Amazonで買い物をすると,過去に注文した履歴から本人の嗜好を分析し,その人へのオススメ品が勝手に表示されたりしますが,実名の「ほしい物リスト」にヒットしてしまうのには驚きです。今回ヒットしたページは,明らかに僕と同姓同名の別人のものでしたが,ちょっと気色悪い。自分の嗜好が勝手に公開されるとなると,Amazonにヘンなものを注文したりできませんよね。まったく。

 ということで,自分の実名がネット上に流れているのか いないのかを確かめる意味でも,一度実名で検索してみるといいですね。あと,家族や知人などの実名で検索してみるのも,ちょっと驚く検索結果が出たりして楽しめますよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月26日 (火)

ナゴヤドーム観戦記

 僕はプロ野球を見るのが好きですが,野球の試合を見ること以外に,各地のいろんな野球場を見るのも楽しみの一つです。特に,かつての狭くて汚い野球場と違って,1978年以降に作られたスタジアムというのはプロ野球の本来の規格を満足する広さと近代的な設備を持っていて,野球観戦も快適です。

 1978年オープンの横浜スタジアム以降に作られた比較的新しい野球場で,僕がこれまで訪れたのは,千葉マリンスタジアム・西武球場・東京ドーム・大阪ドーム・福岡ドーム(いずれも当時の名称)。このうち東京ドームは,オープン2日目の日本ハム主催ゲームを見に行った記憶があります。そして,まだ行ったことがなくて,いずれ行きたいと思っていたのが,札幌ドーム・スカイマークスタジアム(旧グリーンスタジアム神戸)・横浜スタジアム・マツダズームズームスタジアム広島(名前長すぎ!),そしてこのナゴヤドームでした。

 ということで,念願叶ってナゴヤドームへ行ってきました↓

2913

 この日の試合は,中日VS北海道日本ハムのセパ交流戦で,僕が座った座席は「内野パノラマA席」という,内野では最も価格が安い席で,パリーグファンの僕はもちろん三塁側。下の写真がこの座席からの眺めです。魚眼レンズを使ってスタジアム全体を撮ってみました↓

2970

 試合内容の詳細は省略して,結果は以下のとおり。投手戦の結果1対0でドラゴンズの勝利です↓

3019

 さて,話はそれますが,プロ野球の観戦中にファウルボールが目に当たってけがをし,0.3だった視力が回復せずに0.03まで落ちたとして,宮城県の男性が東北楽天チームに対して約4,400万円の損害賠償を求める訴えを起こしたというニュースが最近ありました。この事故は普通の観客席で起きたらしいですが,最近はブルペン脇やファウルゾーンにせり出して視界を遮る防護ネットのない席を作る球場が増えてきており,ファンには「臨場感が味わえる」と好評だそうです。ただ,スタンドに入るラーナー性のファウルボールというのは超危険。野球をやらない人間がボールを触ってみると鋼鉄の玉ように感じるぐらい,硬式球というのはあまりにも固く,こんなのが時速100キロ以上のスピードで飛んでくる場所で観戦するというのはホント恐ろしいものです。ということで,このような座席のある球場では,さまざまな安全対策が取られているらしい↓

Photo
  (asahi.comより転載)

 いやはや,野球観戦も命がけですね。でも,このような危険な席を選んで観戦するのも,自己責任ということでOKでしょう。このような席がなく,内野席すべてに防護ネットが張られて視界を遮っているスタジアムも多く,しかも,ネットで視界が遮られる前方の席ほど高額の入場料の設定になっているスタジアムが多いのには,すっきりしません。

 ちなみに,今回行ったナゴヤドームの座席配置と料金はこちら↓

http://dragons.jp/ticket/sales/seatchart.html

 つまり,内野席の料金は以下のとおりとなっています。
  内野S:5,800円(子ども 5,800円)
  内野A:4,800円(子ども 4,800円)
  内野B:3,800円(子ども 3,800円)
  パノラマA:2,500円(子ども(小中学生)はなんと500円!)

 で,僕が今回撮影した,それぞれの座席からの視界はこれ↓

3050
  (内野S)

3045
  (内野A)

2956
  (パノラマA)

 なお,内野B席の写真はありませんが,内野A席よりさらに外野寄りの部分になります。これらの写真を見てわかるように,ナゴヤドームの内野席の場合,高い料金の座席は前方の低い位置にあるため防護ネットが視界を遮り,安い料金の座席は後方の高い位置にあるため防護ネットが視界を遮らない という座席配置になっています。

 どの席がいいと感じるかはあくまで個人の好みですが,僕の場合は,前方よりも高い位置にある後方座席の方が球場全体を見渡せて,プレイヤー全員の動きがよく見えるので好きです。球場全体を見渡して観戦するのは,テレビ中継では味わえない醍醐味があります。そして何よりも,後方座席は防護ネットが視界を遮らないのがいいですね。

 ちなみに,カメラマン席は内野の最前列ですが,防護ネットの内側(グランド側)にあります↓

2974

 このカメラマン席なら迫力満点ですが,カメラのファインダーを覗いている時にファウルボールが飛んできても,カメラマンは瞬時によけることができるんでしょうか。ちょっと心配です。

 ということで,僕は内野の後方の安い席が大好きなんですが,すべての球場がこのような価格設定になっているわけではありません。調べたところ,バックネット裏を含む内野後方部の座席が内野席の最安値になっているスタジアムは以下のとおり。オススメです。
  札幌ドーム(北海道日本ハム)
  千葉マリンスタジアム(千葉ロッテ)
  ナゴヤドーム(中日)
  京セラドーム大阪(オリックス,阪神)
  スカイマークスタジアム(オリックス)
  マツダズームズームスタジアム広島(広島東洋)

 特に千葉マリンスタジアムは,万一雨が降ったときにしのげるのが,屋根のある内野2階席(最安値)なんです。料金の高い前方席は雨に濡れちゃうのにねー。

 なお,応援団による鳴り物入りの応援をどう感じるかは人それぞれだと思いますが,静かに観戦したい僕としては,応援団の鳴り物は騒音にしか聞こえないので,外野席には絶対行きません。もちろん,応援には人それぞれの楽しみ方があっていいので,応援団の存在を否定するわけではありませんが。

 ついでに,プロ野球で使用しているドーム球場のうち,唯一屋根が開閉する方式の福岡ドーム(ヤフードーム)について,開閉式のメリットが僕にはまったくわかりませんね。冷暖房完備のドーム内というのは一年中快適で,わざわざ多額の費用をかけて屋根を開放可能にするメリットはあるのでしょうか。また,福岡ドーム開業時に屋根の開閉を紹介するイベントを見たことがありますが,開放した状態でも全体の4分の1程度が空いたようにしか見えず,あまり開放感は感じられませんでしたよ。それに,開放中でもある程度の照明や空調は必要なので,省エネ効果がそれほどあるとも思えません。この屋根はいつも閉じているみたいですが,いったいどういう時に開放しているんでしょうか。

 ちなみに,1995年公開の「ガメラ 大怪獣空中決戦」という,ガメラとギャオスが戦う特撮映画で,ギャオスを捕えるのに開閉式の福岡ドームを利用するシーンがありました。このアイデアは秀逸だと思いますが,開閉式ドームにはこんな利用方法もあったんですね。納得です(笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月25日 (月)

名古屋で

 今は愛知県へ出張中です。愛知県ではインフルエンザの感染者が出てないせいか,街中でマスクをしている人は少ないですね。ていうか,今はマスクがまったく手に入らない状態なので,マスクをしようと思ってもできない人が多いのかも知れません。

 インフルエンザの拡大防止のために休校措置が取られた大阪市などでは,休校中の中学生や高校生がヒマを持て余して,カラオケやゲーセンにたむろしていたなんてことが報じられていました。「客が中高生かどうかはわからないので拒否できない。でも,今は心配なので,客が使ったマイクなどは消毒している」みたいなカラオケ店員のインタビューが放送されていましたが,おいおい,ふだんはマイクとか消毒してないの? カラオケのマイクなんて超不衛生でしょう。インフルエンザが流行ってなくても,ふだんからきちんと消毒してよね!

 それにしても,休校中にカラオケやゲーセンのような所に行くのなら,学校で授業や部活をやっていた方がはるかに衛生的で健康的でしょう。休校措置を早めに解除したのは正解だったと思いますよ。

 で,休みの日に室内にこもってじっとしていられないのは,中高生だけでなく中高年もおんなじです。昨日(日曜日)は,新型インフルエンザのことは全然気にせず,名古屋市内の人混みの中へ行って来ました。でも,もし万一新型インフルエンザで発症したりたら,愛知県では第1号。生徒が感染したことを涙ながらにお詫びしている校長の姿がこれまで報道されたりしてますが,もし県内第1号なんかになったら,一気にメディアなどの注目を浴びて,訪問先の会社関係者などに大きな迷惑がかかりますよね。そうなるとやっぱり,万一熱が出ても,黙ってこっそり療養しようと,僕なら考えてしまいますよ。つまり,騒ぎすぎると感染拡大防止にはかえって逆効果になるような気がしました。

 それに,発症第1号とかになると,その感染者はいつどこへどういうルートで移動したかなどが,洗いざらい調べられて大々的に報道されたりします。これはたまりません。たとえば「どこそこの風俗店へ行った」みたいなことは,正直には申告できませんよね(笑)

 ということで,昨日の名古屋市内散策は,万一感染・発症して行先を聞かれても恥ずかしくないように,風俗店などへは行かずに,ミエで美術館などへ行って来ました(愛知なのにミエってか?)。 まずは,その証拠写真がこれ↓

2885

 愛知芸術文化センターです。この建物の10階に愛知県美術館があります。そして,11階の窓から見た景色がこれ↓

2897

2894

 この写真の右手に見えるのが,名古屋のシンボルのテレビ塔(高さ180メートル)。名古屋テレビ塔の展望台の位置は約100メートルだそうです。その程度の高さなら,わざわざ入場料を払ってテレビ塔に登らなくても,普通のビルから名古屋市内の風景が一望できるかなと思って,今回はテレビ塔には登りませんでした。

 そして,この写真の下の方にあるのが「オアシス21」というエリア。楕円形の水色の部分は「水の宇宙船」と言われている大屋根で,透明の屋根の上に池と噴水があります。この屋根の上は散策することもでき,名古屋市内のデート・スポットの一つになっているとか(残念ながら,今回も僕は独りぼっちでしたが)↓

2888

 そして,美術館の隣にある建物が,NHK名古屋放送センタービル↓

Nhk2886

 ずいぶん立派なビルですね。NHKさん,儲けすぎとちゃう? この中にあるハイビジョンシアターでは,ドキュメンタリー番組などが1日中放送されています。また,過去の約6,000本の番組の中から自由に選んで見ることのできる「番組公開ライブラリー」もあり,ここにいると,僕だったら1日中時間を潰すことができます。もちろん無料。

 さて,僕にとってこの日のメイン・イベントは,ナゴヤドームでのプロ野球観戦で,名古屋市内散策はその前の「時間つぶし」だったんです。野球観戦に関しては色々と「こだわり」があり,長くなるので続きは明日書くことにしますが,ドームに行く前に少し時間があったので行ったのが,ドームの近くにある「徳川園」↓

2899

2900

 ここは,1695年に造営された尾張徳川家の屋敷跡地へ,2005年に築造された廻遊式の大名庭園だそうです。ツツジが満開でとてもキレイでした。でも,庭から見える風景には都会のビル群も↓

2904

 庭園風景がこうなってしまうところは,庭園から街のビルが見えるようなことは絶対にない京都のお寺などには,やはり勝てないなと感じました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月23日 (土)

裁判員制度スタート

 刑事裁判に一般市民が参加する裁判員制度が5月21日にスタート。この日以降に起訴された重大事件が対象となり,裁判員が参加する初めての裁判は,7月下旬ごろに行われる見通しとか。

 マスコミなどが実施している世論調査によると,「裁判員に選ばれてもやりたくない」という人が約半数いるようです。裁判員の辞退が認められるケースは限定的であり,やりたくない人になぜ強制的にやらせるのかというのは大いに疑問。そして,素人の裁判員が,被害者感情などに惑わされずに公正な判断が本当にできるのかは心配で,また,裁判員制度の導入に伴って,裁判を短期間で済ませたり素人にわかりやすくしたりするために,本来あるべき裁判の「厳格さ」「慎重さ」などがおろそかにされないかも気になるところですが,それでも僕は,この制度の導入には大賛成です。

 刑事裁判というのは,「疑わしきは被告人の利益に」と言われるように,検察には被告が有罪であることの客観的な証拠を示す責務があり,もし検察にそれができなければ,たとえ被告による犯行が事実であったとしても,裁判所は無罪と判断するしかないというのが鉄則です。ところが,過去のブログにも書いたように,裁判官が無罪判決を出すということは国家(警察・検察)に楯突くことであり,無罪判決を出しても喜ぶのは被告とその関係者だけであり,裁判官にとっては何の利益もない。現実に刑事裁判の判決の99%以上は有罪であり,裁判官はまさか自分の所に無罪の事件が回ってくるとは思っていないので,裁判官にとって無罪判決には大きな勇気が必要なんです。そんな裁判官だけでは公正な判断が期待できないので,国に人事権を握られていない一般人の感覚と常識を裁判に取り入れるというのはとても重要であり,裁判員制度導入の目的も,まさにそこでしょう。

 ちょうど今日の夕方,民放の「報道特集NEXT」という番組で,アメリカの大学が法学教育の一環として,冤罪事件に対する調査と支援を実施しているという話題が取り上げられていました。それによると,有罪評決後に,最新のDNA鑑定によって無実と判明した人が全米で235人もいたとか。中には,サスペンス小説並みに,死刑執行前ぎりぎりに無実が判明して命拾いした人もいたそうです。

 この番組によると,冤罪を生む主な原因は「無理な取り調べによるウソの自白」とのことで,身内の人間が殺害されたような異常な心理状態の時には,警察に言われるままにウソの自白をしてしまう傾向あるとか。この対策として,取り調べ内容をすべて録画するシステムがアメリカでは広がりつつあり,供述内容が裁判で覆ることが少なくなったという理由で,意外なことに警察・検察側に録画システムは肯定的に受け止められているそうです。

 日本でも,裁判員制度の導入に伴って,取り調べシーンの録画が開始されるそうですが,アメリカの場合はすべての取り調べシーンが対象で弁護士にもすべて開示されるのに対し,日本では検察にとって都合のいいシーンだけが編集されて出されるという可能性が指摘されており,このシステムが冤罪防止にどれだけ有効かは大いに疑問と言えます。

 実際に,もし裁判員制度が導入されていたら異なった判決になったのでは? と思える裁判がいくつもあります。たとえば,最近死刑判決が確定した和歌山の毒入りカレー事件は,物的証拠が何もなく,多くの情況証拠の積み重ねで有罪が立証されたと言われています。しかも被告は犯行を全面否認。もし僕がこの事件の裁判員だったら,まず有罪にはしなかったと思いますよ。もっとも,実際の裁判を傍聴したわけではないので,あくまで報道内容だけでの判断ですが。

 ということで,冤罪防止という意味で,僕は裁判員制度には大いに期待していますが,調べてみると,裁判員制度の対象となる裁判は,地裁で行われる裁判のみ。要するに,重大事件の場合は,ほとんどが一審のみが対象ということになります。つまり,いくら「市民が持つ日常感覚や常識を裁判に反映する」と言っても,その判断が高裁や最高裁で覆されたら,結局は今までといっしょなんですよね。多くの冤罪事件の最終判断を下したのが最高裁であることを考えると,裁判員制度は高裁や最高裁にこそ取り入れるべきものではないでしょうか。僕には「一審のみが対象」ということが裁判員制度の最大の問題点と思えますが,報道を見る限りは,この点を指摘している専門家は皆無です。

 この件に限らず,メディアには本質的な問題点をきちんと報じて欲しいものだと思います。あと,「どんな理由なら辞退できるか」みたいなことがしきりに報道されていますが,ある裁判で裁判員が拘束されるのは3~5日程度と言われており,急病とか身内の不幸とかのように,裁判の途中から参加できなくなった場合はどうなるのか(途中辞退が可能なのか)といった,僕が気になっている問題点に対しても,メディアはほとんど答えてくれません。

 過去の裁判員関連の記事:
  裁判員制度(2006年5月11日)
  お父さんはやってない(2006年12月8日)
  異なる評決(2006年12月18日)
  それでもボクはやってない(2007年1月21日)
  12人の優しい日本人(2008年6月17日)
  選考方法に疑問(2008年12月3日)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009年5月21日 (木)

総選挙の投票率

 自民党の古賀誠選挙対策委員長が,民放テレビ番組の中で,次の総選挙について,「投票率はあまり高くないほうがいい。高いと自民党にプラスということもあったが,最近は怖い」と述べ,投票率が高いと自民党に不利になるとの認識を示したらしい。これに対して,共産党の志位委員長は「末期的な発言だ。有権者や国民に対する冒涜だ」と批判し,社民党の福島党首も「こんなことを言う議員のいる自民党政治は主権者の力で近いうちに倒されるだろう」と指摘したとか。また,麻生首相は,古賀氏の失言を打ち消す意味もあってか,「投票率は高いほうがいい」と反論したらしい。

 古賀氏の「投票率は高くないほうがいい」との発言は,野党から厳しく批判を受けているように,有権者から広く支持を集めることが責務の政党の幹部としては,たしかに無責任な発言といえるでしょう。また,単に自分の政党に有利だからという理由で「あまり投票に行かないで欲しい」みたいな発言は,身勝手といえます。

 ただ,このブログで過去にも書いたように,投票率が低いということは,マジメに毎回必ず投票に行く人の票が主体となるため,ヘンに盛り上がってめったに投票に行かない人の票が増えて投票率が高くなる場合よりも,よほど民意を正確に表わしているというのが僕の持論です。また,投票率が低いということは,投票に行った人にとっては,相対的に自分の「1票の重み」が増すわけで,個人的にはありがたいことです。

 ということで,古賀氏のような立場の人が「投票率が低い方がいい」というのは極めて不謹慎だと思いますが,一個人の立場としては,投票率は低い方がありがたいですね。世の中の多くの人が投票率を上げろ上げろと言う理由が,僕にはよく理解できません。

 過去の関連記事:
  投票率はどうなる?(2007年7月29日)
  投票率は低いほどいい!(2005年11月24日)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«暴力団の正義感?